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シリーズ完結!『ランボー ラスト・ブラッド』6月26日公開 作品レビュー

作品紹介

『ランボー』(原題:First Blood)から約40年。原点回帰にして最終章、遂にシリーズ完結!! 元グリーンベレーの真骨頂、史上最強の頭脳戦が今、はじまる―

孤独な戦いは終わりを告げ、ようやく訪れた、“家族”と過ごす幸せな時間。

その平穏が破られた時、男の怒りは頂点へ――

ストーリー

いまだベトナム戦争の悪夢にさいなまれる元グリーンベレー、ジョン・ランボー。

孤独な戦いを経て、祖国アメリカへと戻ったランボーは、故郷アリゾナの牧場で、古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に、“家族”として穏やかな生活を送っていた。しかしガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに拉致され、事態は急転する。愛する“娘”を救出するため、ランボーは元グリーンベレーのスキルを総動員し、想像を絶する戦闘準備を始めるのだった――。

そして、ランボー史上最高の頭脳戦が今、はじまる!!!

作品レビュー

ヴェトナム戦争の帰還兵に対する社会の風潮を克明に捉えた『ランボー』(1982)は、『ロッキー』(1976)に続くシルヴェスター・スタローンの代表作であり、名作だ。帰還兵の苦難と祖国アメリカの傷をアクション交えて描き出し、戦後の現実を観客に投げかけた第1作こそ、戦争ドラマの体裁を漂わせていた。しかし、第2作以降は、社会的テーマから大きく舵を切り、凡庸なアクション映画へと遷移していった。

ラジー賞では『キャッツ』(2019)に追随し、最低映画の汚点を残した『ランボー ラスト・ブラッド』。もはや第1作のテーマである反戦の意は薄れ、過激すぎるアクションを前面に押し出す作風に。年輪を刻んだスタローンが本作で対峙するのは、南米の人身売買カルテル。誘拐され売春を強要された養女を救出すべく、危険な闘いへと身を投じる。

特筆すべきは過激すぎるバイオレンス描写だが、この極めて生々しい暴力表現が評価の分かれ目であることは、容易に想像される。とはいえ過去の『ランボー』作品を思い出せば、ある意味では正解といえる映像表現ではないか。特に映画前半では、ジョン・ランボーと養女ガブリエラの疑似家族的な関係性に焦点を当て、エモーショナルな物語を描出。対して、映画後半では報復劇へと急変し、暴力シーンを前面に押し出すなど、前後篇ともいうべき二面性を擁している。

スタローンの鋼の肉体、そして彼の現役バリバリのアクションに打ちひしがれること間違いなし。本作で完結編と銘打っているが、彼ならまだまだランボーを演じていられるハズだ。

予告動画

『ランボー ラスト・ブラッド』6月26日 札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌で公開

■監督: エイドリアン・グランバーグ

■脚本:マット・サーアルニック&シルベスター・スタローン

■ストーリー:ダン・ゴードン&シルベスター・スタローン

■キャラクター原案:ディヴィッド・マレル

■出演:シルベスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、

アドリアナ・バラーサ、イヴェット・モンレアル、オスカル・ハエナダ

■原題:RAMBO:LAST BLOOD

■2019年/アメリカ・スペイン・ブルガリア合作/101分/カラー/シネスコ/5.1ch

/字幕翻訳:林完治/R15+

公式サイト

■提供:ギャガ、ポニーキャニオン

■配給:ギャガ

© 2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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