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キアヌ・リーブス「ジョンウィック:コンセクエンス」 作品レビュー

作品紹介

世界を震撼させた伝説の殺し屋、決着に始動!
復讐の果てに裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜め、全てを統べる組織:主席連合からの自由を求めて立ち上がった。切れ味鋭い超絶アクションを追求するキアヌ・リーブスに加え、ジョンを追い詰める盲目の達人にドニー・イェン、日本の旧友に真田広之と、各国のリアルアクションのレジェンドが終結。パリ、ベルリン、ニューヨーク、そして大阪と舞台をスケールアップして帰ってくる!世界72か国初登場No.1&シリーズ最高の興収を更新したノンストップ・キリングアクションの決着をぜひご鑑賞ください!

ストーリー

裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜めながら、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。組織内での勢力拡大を狙う若き高官、グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れた

作品レビュー

パリ、ベルリン、ニューヨーク、そして日本を股にかける『ジョン・ウィック』最新作はシリーズ最長のランタイムに。飽和状態に達していると感じていたアクションにもますます磨きがかかり、アクションシーンはより精巧に、より細密になり、かつてないほど爽快になった。大阪では拳銃と日本刀でのハイブリッドアクションを披露するなど、俗に“ガン・フー”と呼ばれるガンアクションの可能性をまだまだ感じられる作品に仕上がっている。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、前作『パラベラム』から地続きの物語であり、その物語がどこへ続くのか、その結末にいたるまでの道筋を、骨身を惜しまず描いている。

バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)と共に地下に潜伏することになったウィックは、主席連合からの追跡を逃れるため、再び銃を手にしながら逃亡劇を繰り広げることとなる。

一方、ウィンストン(イアン・マクシェーン)とシャロン(ランス・レディック)は、前作の出来事の後、主席連合の有力メンバーであるヴィンセント・デ・グラモン侯爵(ビル・スカルスゴード)の怒りを買いながら、事態の収拾に奔走する。

素晴らしい脇役キャタクターも、シリーズの成功を支えている重要なポイントだ。武術界のスーパースター、ドニー・イェンが、盲目の殺し屋ケイン役で登場。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも盲目の戦士を演じたドニーが、再び盲目キャラクターを好演している点にも注目したい。

日本からは真田広之が登場。ウィックとケインの旧友であるシマヅ・コウジ役で、重厚なアクションシーンを披露しているだけでなく、前半の日本パートに説得力を持たせるための燻し銀の演技も見どころだ。

最高の“ガン・フー”フランチャイズを作り上げたチャド・スタエルスキ監督は、銃を撃ち放つだけでなく、剣を振り回すなど、私がこれまで見た中で最も巧みに作られたアクション・シークェンスを作り上げてくれた。

「ジョンウィック:コンセクエンス」


監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーブス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之、リサ・サワヤマ、イアン・マクシェーン
2023/アメリカ/シネスコ/5.1ch/169分/原題:JOHN WICK:CHAPTER4
配給:ポニーキャニオン
R15+
公式サイト
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投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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