『ラブリセット 30 日後、離婚します』3月29日公開作品レビュー

作品紹介

世界を席巻するエンターテインメント大国・韓国で、公開初日から22日間連続で興行収入1位、観客動員数200万人超を果たし、昨年の韓国ラブコメ映画のNO.1ヒットを記録した話題作『ラブリセット　30日後、離婚します』（原題：30일/英題：LOVE RESET）が遂に日本上陸！離婚を30日後に控えた夫婦が、交通事故で二人同時に記憶を失ったことで繰り広げられるラブコメディー。

自称知的でイケメンの弁護士だがどんくさいノ・ジョンヨルと名家出身のお嬢様でバリキャリの映画プロデューサーだが破天荒なホン・ナラ。大恋愛の末に親の反対を押し切って結婚するも、お互いの価値観の違いに耐え切れなくなり、二人は遂に離婚を決意する。裁判所の調停で熟慮期間を経た30日後に離婚することが決まるが、その帰り道に交通事故に遭い記憶喪失に！

愛した記憶も憎しみ合った記憶も全てがキレイに消え去った二人は、家族や友人を巻き込み記憶を取り戻そうとするが…。果たしてこの夫婦、一体どうなる？

夫のノ・ジョンヨルを演じるのは、2019年放送の「椿の花咲く頃」で韓国のゴールデン・グローブ賞とも呼ばれる「百想芸術大賞」のテレビ部門男性最優秀賞を受賞、更に世界的大ブームを巻き起こしたNetflixオリジナルドラマ「イカゲーム」の続編への出演も決定している人気俳優のカン・ハヌル。破天荒な妻、ホン・ナラを演じるのは、ドラマ「イタズラなKiss」、「還魂」などに出演し、キュートな魅力で日本でも多くのファンを持つ実力派俳優のチョン・ソミン。韓国屈指の人気を誇る二人が2015年公開の映画『二十歳』以来8年ぶりに再び顔を合わせ、テンポの良い掛け合いと今までにない振り切った演技で離婚寸前の夫婦役を好演！

更に、韓国で高い評価を得ている名バイプレーヤーたちが、一癖も二癖もキャラクターで物語にコミカルなテイストを加える！監督は、『偉大な願い』『色男ホ・セク』を手掛けたナム・デジュン。「離婚」×「記憶喪失」という、2つの強烈なキーワードからどんな物語が繰り広げられるのか！？最高に笑えて共感でき、心をときめくこと間違いなしの作品にご期待いただきたい。

ストーリー

自称知的なイケメン弁護士だがどんくさいジョンヨル（カン・ハヌル）と、名家出身のお嬢さまでバリキャリな映画プロデューサーだが破天荒なナラ（チョン・ソミン）。映画のような大恋愛をして結婚するもお互いの価値観の違いに耐え切れなくなり、二人は遂に離婚を決意する。裁判所の調停で熟慮期間を経た30日後に離婚することが決まるが、その帰り道に交通事故に遭い同時に記憶喪失に！

愛した記憶も憎しみ合った記憶も全てがキレイに消え去った二人は、家族や友人を巻き込み、記憶を取り戻そうとするが……。果たしてこの夫婦、一体どうなる？

作品レビュー

映画『ラブリセット 30 日後、離婚します』は、奇抜なトリックがいくつも盛り込まれている。主人公の夫ジョンヨルと妻ナラの結婚は順調そうに見えたが、実際は価値観や習慣の違いから仲違いし、離婚調停に至るところまで決して微笑ましいものではない。

性格の異なるふたりが、お互いを尊重せずに一緒に暮らす厳しさが描かれ、なんとも共感できる。一緒に暮らせない相手とはさっさと離婚し、新たな人生を歩む方が幸せなのだと納得させられる。

しかし、驚きはここからだ！
離婚調停の帰りに交通事故に遭遇し、夫婦ふたりとも記憶喪失になってしまう！記憶喪失のネタは韓国作品ではよく見かけるが、ここまでコミカルに描かれた作品は他にないだろう。同じような展開に飽きた人には最適で、笑いとラブロマンスがちょうどいいバランスで混ざっている。

メインの夫婦キャスト、カン・ハヌルとチョン・ソミンは2015年に共演しており、お互いの素晴らしい化学反応や自然な演技、面白い変顔など、楽しい要素がたくさん詰まっている。

格差婚や育ちの違い、食べ物の好みなど、パートナーを嫌いになる要素と好きになる要素は紙一重だ。結局のところ、結婚とは互いの幼児性を補いつつも、共に成長していくことだから、記憶喪失によって自分と相手を知る一歩になるようだ。

予期しない展開の連続や、お互いの家族や友人を巻き込んでの大騒動ぶりも面白かった。すっきりと楽しめる完璧なラブコメは観る価値ありでしょう！

『ラブリセット 30 日後、離婚します』3月29日公開

監督：ナム・デジュン（『偉大な願い』『色男ホ・セク』）
主演：カン・ハヌル（「椿の花咲く頃」「イカゲーム２」『ミッドナイト・ランナー』）チョン・ソミン（『オオカミ狩り』「還魂」）
韓国映画／カラー／ヴィスタサイズ／5.1chデジタル／119分　
原題：『30일』英題：『LOVE RESET』　
韓国公開日：2023年10月
配給：松竹
公式サイト

投稿者プロフィール

佐藤友美: 2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。