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アメリカン・ドリーマー | オイルビジネスの成功と転落のサスペンス! 理想の代償』鑑賞後の感想

成功こそが正義なのか? 1981年、NY。オイルビジネスに全てをかけた男、家族を守りたい女。 成功に指先がかかったとき、夢は悪夢に転じた。残された時間、わずか30日。

アメリカン・ドリーマー 理想の代償 11/21 (土)札幌シアターキノで公開

ビジネスの現場で経営者が強いられる壮絶な危機を、圧倒的クオリティと息もつかせぬ緊迫感で描き、本年度映画賞を席巻した本作。監督は『オール・イズ・ロスト~最後の手紙~』のJ・C・チャンダー。主演はゴールデン・グローブ賞ノミネート経験を持つ、実力派オスカー・アイザック。さらに、アカデミー賞に2度ノミネートされたジェシカ・チャステイン、ゴールデン・グローブ賞ノミネート、デヴィッド・オイェロウォが競演。その実力への評価が今まさに最高潮を迎える才能たちが、40もの映画賞にノミネートされるという栄誉を分かち合った。「正しい道を行くこと」が信条の男に迫られる苦渋の選択。成功か破滅か、白か黒か、緊迫の駆け引きとリアルな葛藤が、観る物に「本当の成功とは何か?」を突きつける社会派ヒューマンドラマの傑作が生まれた。

© 2014 PM/IN Finance. LLC.
ストーリー

1981年、NY。犯罪と暴力が氾濫するこの年に生き馬の目を抜くオイル業界で、クリーンなビジネスを信条にオイルカンパニーを築きあげた移民のアベルをその妻アナ。事業拡大のための土地購入の頭金として全財産を投入した直後、彼の成功を阻止しようとする何者かの手によって、集荷のオイルの強奪、脱税の嫌疑、家族への脅威・・・次々にトラブルがのしかかる。悪い噂は一気に広まり、ついに銀行から融資を断られ、信頼していた妻との間にも亀裂が。刻一刻と破産が迫るなか、孤立無援のアベルはトラブル解決のために奔走する。期限はわずか30日―。

A Most Violent Year が原題。 最も暴力的なニューヨークの1981年を意味している。

最も犯罪が多発した危険な1981年のニューヨークを再現した『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』 冒頭の集荷オイル強奪シーンがショッキング。当時のニューヨークなら有り得る犯罪である。

オイルビジネスは巨大なマネーを生みながら、ライバル会社との激しいビジネス攻防と、そして会社にかかる脱税容疑。 主人公アベルが、事業拡大のための土地代金支払いリミットは30日間。

その間のストレスフルなストーリーは、観客に緊張感を与えながら展開していく。

誰が信用できて、誰が悪なのか?…オイル強奪の黒幕が判らないまま、高潔と正義を信じるアベルの決意とは―?

オバマ大統領御用達の仕立屋のスーツと、アルマーニの高級コートに身を包む、アベルと妻のアナの衣装が1981年当時のニューヨークを表現している。

この時代のニューヨークであれば、マフィアが絡むストーリーなのか?と思いきや、J・C・チャンダー監督の意図は<上品で洗練された荒廃>オイルビジネスの中のグレーゾーンに生まれる、真の人間の物語にこだわったドラマである。

アメリカン・ドリーマー 理想の代償 11/21 (土)札幌シアターキノで公開

 

キャスト: オスカー・アイザック/ジェシカ・チャステイン/デヴィッド・オイェロウォ

監督脚本: J・C・チャンダー

© 2014 PM/IN Finance. LLC.

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A Most Violent Year

A MOST VIOLENT YEAR is a searing crime thriller set in New York City during the winter of 1981, statistically the most dangerous year in the city’s history. From acclaimed writer/director J.C. Chandor, and starring Oscar Isaac (INSIDE LLEWYN DAVIS) and Jessica Chastain (ZERO DARK THIRTY), this gripping story plays out within a maze of rampant political and industry corruption plaguing the streets of a city in decay. J.C. Chandor’s third feature examines one immigrant’s determined climb up amorally crooked ladder, where simmering rivalries and unprovoked attacks threaten his business, family, and – above all – his own unwavering belief in the righteousness of his path. With A MOST VIOLENT YEAR, Chandor journeys in a bold new direction, toward the place where best intentions yield to raw instinct, and where we are most vulnerable to compromise what we know to be right.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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