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『悪魔と夜ふかし』10月4日公開 作品レビュー

作品紹介

映画批評サイト「ロッテントマト」で驚異の97%フレッシュ!ホラー界の巨匠スティーヴン・キングを始めアメリカ・メディアも絶賛!! 衝撃の追体験ホラー。

テレビ番組の生放送中に起きた怪異を“ファウンド・フッテージ”スタイルで描き北米でスマッシュヒット、Rotten Tomatoes批評家スコアは驚異の97%フレッシュを記録し(2024/7/29現在)、今年作家デビュー50周年を迎えたホラー界の巨匠スティーヴン・キングを始め、著名人やメディアもこぞって絶賛するなどアメリカで大きな話題となった傑作ホラーが、満を持して日本公開!

監督は、オーストラリアの鬼才コリン&キャメロン・ケアンズ兄弟監督。『エクソシスト』『キング・オブ・コメディ』など70〜80年代の名作へのオマージュを盛り込みつつ、クール&レトロなビジュアルとリアルな映像演出で新たな恐怖を創出。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のデヴィッド・ダストマルチャンが愛嬌と狂気が同居する複雑なキャラクターの主人公を怪演し、圧倒的存在感を示している。

ストーリー

1977年、ハロウィンの夜。あるテレビ番組が、全米を震撼させた――封印されたマスターテープには映っていた衝撃の映像とは!?
1977年、ハロウィンの夜。テレビ番組「ナイト・オウルズ」の司会者ジャック・デルロイは生放送でのオカルト・ライブショーで人気低迷を挽回しようとしていた。霊聴、ポルターガイスト、悪魔祓い……怪しげな超常現象が次々とスタジオで披露され、視聴率は過去最高を記録。しかし番組がクライマックスを迎えたとき、思いもよらぬ惨劇が巻き起こる――。

作品レビュー

ファウンド・フッテージ形式のホラー映画はインディーズ系映画会社を中心に製作されてきた。低予算でありながらもリアリティを追求することができ、批評家からの評価も高いものが多いので、次第にメインストリームの映画業界でも注目されるようになってきた。

『ブレアウィッチ・プロジェクト』を元祖に、ファウンド・フッテージ形式のホラー映画は2000年代から急速にその人気を拡大させ、今となってはホラー映画の主要なジャンルの一つとして確立されている。

そもそもファウンド・フッテージとは、「行方不明になった撮影者の未編集の映像が第三者によって発見され、そのまま公開された」という体裁をとるフィクション作品のことである。

『悪魔と夜ふかし』は1970年代のトーク番組の、放送禁止の録画テープが発見された、という設定のホラー。そのビデオテープには、番組出演者の身に降りかかる惨劇の一部始終が記録されていた。

ほとんどの場面は1970年代のようなザラつきのあるスタンダートサイズで表現され、ファウンド・フッテージとしては正攻法。しかし他方ではシネスコサイズのドラマも描かれるなど、絶妙なヒネリで飽きさせない。映画が進むにつれて恐怖度が増していき、次々と不穏なキャラクターが登場する。これがどう着地するのか、先の読めない展開にどんどん惹き込まれてしまうこと必至。

番組のホストを演じるデヴィッド・ダストマルチャンが本当にハマり役!

『悪魔と夜ふかし』10月4日公開


監督・脚本・編集:コリン・ケアンズ、キャメロン・ケアンズ
出演:デヴィッド・ダストマルチャン『オッペンハイマー』『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』、ローラ・ゴードン、フェイザル・バジ、イアン・ブリス、イングリット・トレリ、リース・アウテーリ
原題:LATE NIGHT WITH THE DEVIL|オーストラリア|カラー|ビスタ|5.1ch|93分|字幕翻訳:佐藤恵子|配給:ギャガ
公式サイト
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投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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