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トム・クルーズ『トップガン マーヴェリック』 作品レビュー

作品紹介

リアルな映像にこだわった迫力のスカイ・アクションシーンと、常識破りの伝説的パイロット・マーヴェリックと若きパイロット達が繰り広げる ”胸熱 なドラマが期待を集める、全世界待望のスカイアクションムービー最新作『トップガン マーヴェリック』。 ハリウッドのベスト・オブ・ザ・ベスト、トム・クルーズ が36 年間誰にも企画を渡さなかった渾身のハリウッド超大作が、ついに劇場に!

『セッション』のマイルズ・テラー や、『ノア 約束の舟』などで知られるアカデミー賞女優 ジェニファー・コネリー 、『ザ・ロック』の名優 エド・ハリス 、さらに前作でマーヴェリックのライバル“アイスマン”を演じた ヴァル・キルマーの出演と豪華キャストが集結。
監督には『オブリビオン』でもトムとタッグを組み、独創的なSF アクションが好評を得たジョセフ・コシンスキーが抜擢され、プロデューサーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどでハリウッドの頂点に君臨した敏腕プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが務める。

究極のリアルを求めた撮影は、トム・クルーズをはじめとしたキャストたちが厳しい訓練を乗り越え、 6 台ものIMAXカメラを搭載した実際の戦闘機に登場し、前代未聞の本物の飛行シーンを撮影。未だかつて、誰も見たことのない、手に汗握るスカイ・アクションが完成した。トムは、想い入れ深いタイトルを再び手掛ける喜びを隠さず「僕にとって「トップガン」とは 、空を飛ぶことへのラブレター。(映画の中の)飛行シーンはすべて本物だ」と 、大空を翔ることへの情熱を熱く語っている 。

ストーリー

アメリカ海軍のエリート・パイロット養成学校“トップガン”に所属するエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、戦闘機による迫力のスカイ・アクションと、瑞々しい青春と恋の群像を合わせて描いた『トップガン』(1986年)の続編。 アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。
しかし彼らは、ベスト・オブ・ザ・ベストのエースパイロット達をもってしても絶対不可能な任務に直面していた。任務成功のため、最後の切り札として白羽の矢を立てられたのは、伝説のパイロット“マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。記録的な成績を誇るトップガン史上最高のパイロットでありながら、常識破りな性格と、組織に縛られない振る舞いから、一向に昇進せず、現役であり続けるマーヴェリック。なぜ彼は、トップガンに戻り、新世代トップガンと共にこのミッションに命を懸けるのかー。

作品レビュー

あの『トップガン』の続編が公開されると知って、不安と期待が入り混じった。というのも、映画史に燦然と輝く航空アクションの代名詞であり、トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた名作中の名作である前作を、果たして超えることができるのかという問題があったからだ。

その一方で期待もあった。俳優陣が実際に戦闘機に乗り(操縦は無論、熟練のパイロットだ)、米海軍全面バックアップのもとで撮影された過酷な空撮シーンは、前作のそれを上回るクオリティだと確信したからである。それは的中した。

映画冒頭、ケニー・ロギンスの“デンジャー・ゾーン”が流れる夕焼けのオープニング風景。前作と同じ構図のオープニングに心をうばわれて、いきなり気分を昂ぶらせてくる。

これまでにも驚異のスタントに挑戦してきたトム・クルーズであるが、今作でもクルーズの衰え知らずなチャレンジ精神には瞠目するばかり。ほとんどCGを使わず、本物の映像を見せることを追求している今作は、かつてないほどの臨場感を観客にもたらすはずだ。

そして物語の面では、クルーズが演じるマーヴェリックの心の葛藤を捉えながら、家族、友情、仲間の絆を、さまざまなキャラクターの視点から描写。

マーヴェリックのかつての相棒、グースの息子との確執を描き、前作との繋がりを意識させる一方、世代交代という命題にも真摯に取り組んでいるのが分かる。前作『トップガン』の精神を脈々と受け継ぎつつ、世代交代作品としても見事に完成されているのが素晴らしい。

マッハの世界を追体験できるようなリアルな航空描写には前作を超える興奮が待っているはずだ。

予告動画

『トップガン マーヴェリック』

監督:ジョセフ・ コシンスキー 『オブリビオン』
脚本:クリストファー・マッカリー『ミッション:インポッシブル:フォールアウト』
製作:ジェリー・ブラッカイマー、 トム・クルーズ
キャスト:トム・クルーズ、エド・ハリス、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー
配給:東和ピクチャーズ
上映時間: 137分
公式サイト
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投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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