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ディズニー不朽の名作 ガイ・リッチー監督「アラジン」作品レビュー

作品紹介

あの名曲「ホール・ニュー・ワールド」と共に─ディズニーが贈る究極のエンターテイメントの世界へ!「さあ、3つの願いを!」夢をかなえる“願いの力”──それこそが、本当の魔法。昨日と同じ世界が、全く<新しい世界>となって輝き出す――その瞬間を、見たことがありますか?
不朽のアニメーション『美女と野獣』を究極のライブ・アクションとして甦らせたディズニーが、世代を超えて愛され続けてきた『アラジン』を空前のスケールで待望の実写映画化!
名曲「ホール・ニュー・ワールド」をはじめとするおなじみのナンバーに映画音楽界のレジェンド、アラン・メンケンと、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」のチームによる新曲も加わり 胸躍る冒険と真実の愛を描いた、豪華絢爛なエンターテイメントが誕生する。

ストーリー

ダイヤモンドの心を持ちながら、本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、 “3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。
果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか──?

作品レビュー

『シンデレラ』(2015)『美女と野獣』(2017)『ダンボ』(2019)のウォルト・ディズニー・ピクチャーズが次に放つのは、砂漠の王国を舞台に描く、夢と希望の冒険アニメーション『アラジン』(1992)の実写リメイクだ。自社の長編アニメーションの実写セルフリメイクを続けるディズニーだが、本作『アラジン』(2019)は過去の実写リメイク同様に、わたしたちを幻想的なディズニーの世界へと導く。

おなじみのミュージカル・ナンバーにのせて、憧れのキャラクターたちが再びスクリーンに帰ってくる。これまでのディズニー実写リメイクに倣うかたちで、今作も非常に手がたい作りだ。冒頭におけるミュージカル・シーンは非常に壮大で、観客に対する世界観の説明を、歌を通して描いている。たちまち劇場内が一気に砂漠の王国へと変貌し、観客の心をグッと鷲掴みにする。『美女と野獣』におけるオープニングのミュージカル・シーンも秀逸だったが、本作『アラジン』の冒頭もまた素晴らしい歌曲で彩られている。

なんといっても注目すべきはランプの魔人こと、ジーニーを演じる個性派ウィル・スミスだ。『アラジン』の実写リメイクが発表された当時、誰もが最初に考えたことだと思うが、「実写版のジーニーは、果たしてどのように表現されるのか?」といった部分だろう。やはりCG処理でのデジタルキャラクターとなるのか、などといろいろ想像を膨らませたが、いざ現われたのは“青いウィル・スミス”だった。

この色違いのウィル・スミスに最初は不安さえ覚えたが、いざ本編を観ると、いまとなってはCGでの再現なんてまったく考えられないほどに自然で、愉快だ。とくに吹替版では、オリジナルのアニメーションでジーニー役を演じ、またウィル・スミスの吹替担当の経験が長い山寺宏一が務めている。それも手伝ってか、不思議なことに、まったく違和感なく馴染めてしまう。

予告動画


「アラジン」札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか6月7日公開 

監督:ガイ・リッチー
脚本:ジョン・オーガスト AND ガイ・リッチー
キャスト: ウィル・スミス、メナ・マスード、ナオミ・スコット
吹き替え声優キャスト: ジーニー-山寺宏、アラジン-中村倫也、 ジャスミン-木下晴香
上映時間:128分
全米公開:2019年5月24日
原題: ALADDIN
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト
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投稿者プロフィール

Hayato Otsuki
1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「IGN Japan」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。
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