東野圭吾が「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と発言する程の野心作を、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰という人気絶頂の3名が熱く演じ、世界でも高い評価を受ける異端の監督・三池崇史、「半沢直樹」を手掛けた脚本家・八津弘幸という異色の組み合わせが仕掛けます。
本作の主演は、映画単独主演としては『神様のカルテ2』以来約4年ぶりとなる櫻井翔。三池監督とは『ヤッターマン』(09)以来、実に約9年ぶりのタッグとなります。そして『ちはやふる』(16)、『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17)など数多くのヒット作に主演として出演し続ける広瀬すず。
更に、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、そして2018年には『曇天に笑う』など主演映画3本の公開を控えている福士蒼汰。監督は『十三人の刺客』、『クローズ ZERO』など数々のヒット作を手掛けた三池崇史。
脚本は、社会現象となったドラマ「半沢直樹」、「陸王」などを手掛けた八津弘幸が担当します。そして、今回が初共演となる櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰に続き、豊川悦司、玉木宏、志田未来、佐藤江梨子、TAO、高嶋政伸、檀れい、リリー・フランキーというまさしく全員が主役級のキャストが勢揃い!この超豪華チームが2018年日本映画に旋風を巻き起こします!!
かつてフランスの天才数学者ピエール=シモン・ラプラスは言った。
ある瞬間の全物質の力学的状態とエネルギーを知り、計算できる知性が存在するならば、その知性には未来が全て見えているはずであると。
全てを知り、未来を予見する者…神にも等しいその存在を、のちの学者は[ラプラスの悪魔]と呼んだ。連続して起きた2つの不審死。それぞれの事件現場が遠く離れているにもかかわらず、死因はどちらも同じ自然現象下での<硫化水素中毒死>…そして、驚くべきことに、死亡した二人は知人同士であった。
警察はこの不可解な事件の調査を、地球化学の研究者である大学教授・青江修介(櫻井翔)に依頼する。
もし一連の事件が事故ではなく、他殺と仮定するならば。
犯人は「完全無風状態になる一瞬」をあらかじめ知っていて、「その瞬間、致死量の硫化水素が発生する場所」へと「ピンポイントで被害者を誘導した」ことになる。
そんなことはおよそ不可能だ。[ラプラスの悪魔]でもない限り…。青江は封鎖された事件現場の地形や地質、気象などを念入りに検証し、自然科学的見地から事件性を否定する。
ところが、事件現場に現れた1人の女・羽原円華(広瀬すず)が、青江の目の前で、その場で次に起こる自然現象を言い当てていく。
それは奇跡か、偶然か…。なりゆきで円華と行動を共にすることなった青江は、彼女が失踪した甘粕(福士蒼汰)という青年を探していることを知る。
一方、警察は「円華には、なにか不思議な力が備わっている」として事件への関与を疑い始めた。そして、ついに第三の事件が起こる…。
“ラプラスの悪魔”
それは、19世紀フランスの天才数学者ピエール=シモン・ラプラスが提唱した”計算によって、未来を予見できる知性”
東野圭吾が2015年に発表したベストセラー小説『ラプラスの魔女』
相次いで起こる硫化水素中毒による死亡事故。
地球化学の専門家の大学教授 青江修介(櫻井翔)は調査依頼を受けた事件現場で謎の女性 羽原円華(広瀬すず)に出会う。
執拗に事件を追う担当刑事 中岡祐二(玉木宏)も現れ、大学での穏やかな生活は一変。
これらの事故は偶然起こったものなのか、自然現象を予測しての殺人なのか。
円華が探している友人 甘糟謙人(福士蒼汰)とは一体どのような青年なのか。
『ヤッターマン』以来となる三池作品出演となった櫻井翔の熱演や、他を圧倒する豊川悦司の怪演が光る。
福士蒼汰自身も強く印象に残っているという美しいクライマックスシーンが、”ラプラスの悪魔”の切なさを物語っていた。
異色かつ野心的な作品であるが個人的にはやはり東野圭吾だな、とは感じる内容だ。
鬼才・三池崇史が監督という事で、こちらも三池監督らしい場面が多くあった。
ミステリー好きに、というよりは 東野圭吾作品・三池崇史監督作品が好きな人が楽しめる映画ではないだろうか。
2018年5月4日 全国東宝系にてロードショー
【キャスト・スタッフ】
櫻井 翔
広瀬すず 福士蒼汰
志田未来 佐藤江梨子 TAO / 玉木 宏
高嶋政伸 檀れい リリー・フランキー
豊川悦司
原作:東野圭吾「ラプラスの魔女」(角川文庫刊)
監督:三池崇史
脚本:八津弘幸
主題曲: Alan Walker(アラン・ウォーカー)/ “Faded”
上映時間:1時間56分
(C)2018 「ラプラスの魔女」製作委員会