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イルミネーション最新作『FLY!/フライ』 作品レビュー

  • 2024年2月23日

作品紹介

ミニオンズ』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のイルミネーション最新作は、『SING/シング』以来年ぶりのオリジナルキャラクターによる
スペクタクル・ファミリーアドベンチャー!

ストーリー

アメリカ(北東部)ニューイングランドの小さな池に暮らすカモの家族。
ある日立ち寄った渡り鳥の自由な姿を見て、はじめての大移動(お引越し)を一大決心!めざすはカリブ海の輝く楽園・ジャマイカ!
目的地へ向かう3,000 ㎞の道中で彼らが見つけたものとは!?

作品レビュー

今回のイルミネーションの新作、キャラクターの設定はユニークである。渡り鳥でありながら、池から出たことのない鴨のファミリー。渡らない渡り鳥・・・たしかに、毎年当然のごとくリスクを冒すのではなく、そのような選択をする鳥たちがいても良いかもしれない、と妙に納得もする。安全な池の中で一生を過ごすのも、また良しと思えてしまう。

それでも生き生きと過ごす他の渡り鳥からの情報により、南の島への憧れが止まらなくなる鴨の家族たち・・頑なに渡らない方針を貫いてきた父ガモであるマックも、妻ガモや子ガモ達の情熱に押され、とうとう南の島を目指して旅立つ・・・!

鴨ファミリーが空を飛ぶシーンは爽快で、こちらも空を飛んでいるかのような疑似体験ができる。鳥としての人生も悪くないに違いない・・・とすら思えるような新しい感情を味わった。

しかし、旅とはやはり危険だらけの世界である。行く先々でスリリングな状況がこれでもかと押し寄せる。鴨ファミリーのそれぞれが勇気や知恵、行動力などさまざまな力を発揮し、ピンチを切り抜けながら、家族の絆を深めてゆく。まさに旅の醍醐味が詰まったストーリーである。

ハラハラドキドキしつつ、鴨ファミリーや鳥仲間達の冒険を見るうちに、思わず旅へ出たい衝動にかられるのではないだろうか。春に向け、気分を上げてくれる映画『FLY!/フライ』は活動的になりたい気持ちを後押してくれる、元気の出る作品であった。

『FLY!/フライ』


原題:MIGRATION
監督:バンジャマン・レネール
脚本:マイクホワイト
吹替声優 マック役:堺雅人
パム役:麻生久美子
ダックス役:黒川想矢
グウェン役:池村碧彩
チャンプ役:ヒコロヒー
ダンおじさん役:佐久間道夫
エリン役:野沢雅子 
配給 東宝東和
上映時間: 91分
公式サイト
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投稿者プロフィール

Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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