「怪盗グルー」シリーズや「ミニオンズ」「シング」など世界中で大ヒットを
飛ばす”イルミネーション・スタジオ”が、ついに日本の「スーパーマリオ」
を映画化します。
ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。
謎の土管で迷い込んだのは、魔法に満ちた新世界。
はなればなれになった兄弟 が 、絆の力で世界の危機に立ち向かう。
日本国民として喜ばしく思える作品のひとつではないだろうか。とりわけ昭和時代の「ファミコン」からお世話になった世代は感慨もひとしおであろう。
「ミニオンズ」や「SING」等数々のヒット作を生み出したイルミネーションと任天堂のコラボによる本作はもとより期待値が高くなってしまう。実際すでに公開されているアメリカでは、公開後数日で記録的な興行収入をたたき出している。
子ども向け映画と思われがちかも知れないが、早合点しない方が良いだろう。本作に関しては、子どもよりも大人の方がより楽しめるポイントが多いのではと感じた。
オープニングではファミコン時代のマリオが少しだけ見られるが、粒子の荒いあのキャラクター画像が懐かしく愛おしい。例の世界的マリオのテーマ音楽とともに、すぐに心をつかまれてしまう。
ストーリーやキャラクターの設定も面白い。これまでマリオやルイージの職業について考えたこともなかったが、彼らはニューヨークのブルックリン在住、配管工ということで、あのゲームの土管の多さにもうなずける。
ゲームでは捕らわれのお姫様というイメージであったピーチ姫は、映画の世界ではとびきりヤンチャで強く、ライダー姿も凛々しく可愛い。悪い意味でなくイメージが翻され新鮮である。
意外とラブストーリーな側面や、魔王クッパの弾き語りのクォリティーも高く、ところどころ笑わせてくれる。個人的にはラストの犬の表情に声を出して笑ってしまった。
音楽も凝っており、聴き馴染んでいるマリオのテーマはもちろん、大人世代に刺さる洋楽の大ヒットナンバーが作品とマッチしている。
春の連休、あるいは週末か、我が家も家族総出で鑑賞予定である。映像はとりわけ劇場で味わうのにふさわしい。満足いただけること請け合いの本作は自信を持ってお勧めしたくなる一本である。
原作:任天堂 スーパーマリオブラザーズ
監督 アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
脚本 :マシュー・フォーゲル
声優 マリオ役:クリス・プラット//宮野真守
ピーチ姫役:アニャ・テイラー=ジョイ// 志田有彩
ルイージ役:チャーリー・デイ//畠中祐
クッパ役:ジャック・ブラック //三宅健太
配給 東宝東和
公式サイト
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