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篠原涼子主演「ウェディング・ハイ」 作品レビュー

  • 2022年2月13日

 

作品紹介

芸人、タレントとして活躍するほか、
脚本家としてもその才能を発揮する笑いの鬼才・バカリズムの完全オリジナルストーリー、その舞台は・・・結婚式!主人公のウェディングプランナー役を演じる篠原涼子をはじめ、オールスターキャストが集結、抱腹絶倒の波を巻き起こす!監督は『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』で数々の賞を受賞し、映画ファンから絶大な支持を集める大九明子。2022年春、観る人すべてが“ハイ”になる!?結婚式で巻き起こる、ハチャメチャ大騒動!

ストーリー

結婚式、それは新郎新婦にとって人生最大のイベント!
プランナーの中越(篠原涼子)に支えられ、新郎・彰人(中村倫也)と 新婦・遥(関水渚)も幸せな式を迎える、はずだった・・・。
しかし、スピーチに人生を懸ける上司・財津(高橋克実)をはじめ、クセ者参列者たちの熱すぎる想いが大暴走!式はとんでもない方向へ・・・!?

中越は披露宴スタッフと共に数々の問題を解決しようと奔走するが、さらに新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、 謎の男・澤田(向井理)も現れて・・・。
果たして“絶対にNOと言わない”ウェディングプランナーは、全ての難題をクリアし、2人に最高の結婚式を贈ることが出来るのか――!

作品レビュー

結婚式を挙げたことのある人なら、とりわけ女性の方は、なにかと思い出や思い入れのあるものではないだろうか。

対して男性の側はさほど強い思いはないものの、新婦の意向に沿う形で結婚式へ取り組むケースが多いようである。この映画でもその傾向は描かれている。

本作品による結婚式の舞台では、これほどまでに、周囲の意気込みが強く重々しいところがストーリーの要であり、コメディー要素となっている。

結婚式の主役はもちろん新郎新婦なわけだが、新郎から主賓スピーチを頼まれた上司や、紹介VTRを頼まれた後輩など、それぞれが人生をかけてこの結婚式へ臨んでくる。登場人物達の思惑が丁寧に描かれるのもコミカルで笑いを誘う。

結婚式を仕切るウェディングプランナー役を篠原涼子が好演している。カップル達の一生の思い出になり得るウェディングを、悔いのない形で実現させようと、誠実に真剣に仕事へ取り組むが、次々と訪れる予想外のハプニングに翻弄されてしまう。

彼女のプランナー人生において最大のピンチに見舞われつつも、どのように切り抜けてみせるのか。ありえない事態になりながらも、その結果は素晴らしいものとなっている。余興のコラボシーンは相容れなさそうな組み合わせなのに完璧な融合が生み出され、大きな見どころとなっている。

後半では披露宴の裏側で起きていたドタバタ劇が明かされるのも面白い構成である。気負わず楽しい気分で観られる良作である。

予告動画

『ウェディング・ハイ』


脚本:バカリズム
監督:大九明子
出演:篠原涼子、中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「君にサチアレ」(cutting edge / JUSTA RECORD)
配給:松竹
©2022「ウェディング・ハイ」製作委員会
上映時間:117分
公式HP

投稿者プロフィール

Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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