最優秀作品賞を含むトニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ブロードウェイ・ミュージカルがついに日本上陸!バラエティ紙、タイム誌など全米の主要メディアが「今年最も観たい映画」に上げる全世界注目の話題作。異例の全米3週連続No.1を記録し全米に大旋風を巻き起こした『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ監督が手掛ける。胸を衝くパワフルなナンバーと、圧巻の群舞シーン、ほとばしる熱狂と魂を揺さぶるメッセージ― この夏必見のミュージカル・エンタテイメント!
NYの片隅に取り残された街、ワシントン・ハイツ。住民たちで賑わう大通りはいつも、歌とダンスであふれている!その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人は、仕事や進学、恋につまずきながら、それぞれの夢を追っている。ある、暑さが激しい真夏に起こった大停電。4人の若者たちの、そして熱い絆でつながるワシントン・ハイツの人々の運命が大きく動き出す。
この夏、最高に熱いミュージカル作品の到来である。
ニューヨークの移民街、さまざまな故国を持つ人々の生活にスポットがあてられる。暮らしぶりは決して楽ではないものの、夢や恋とともに明るく日々を乗り切る人々がいた。
物語の語り手はウスナビという若者で、故国のドミニカ共和国への帰郷を夢見ている。彼が恋するデザイナー志望のヴァネッサや、友人たちそれぞれの夢や恋や挫折が描かれる青春ドラマである。
ミュージカル作品ならではの歌とダンスのシーンに元気づけられる。ダンサーの人数も半端なく、1シーン540人というエネルギッシュでパワフルなダンスシーンは圧巻だ。外国ならば客席で叫んだり躍り出す人もいるのではと想像してしまうほど、盛り上がる場面が満載である。
コロナ禍以降の制限を強いられる世界で、このような力強い作品の出現は人間の底力というものを見せつけられる。理不尽な環境や差別に苦しんできた映画の中のキャラクター達が、それでも素晴らしい力や輝きを発して奇跡を呼び起こすように、暗い時代の中でも人に希望と力を与える大作が花開いた事実に励まされる。
しばらくの間、映画館へ出向いてまで鑑賞したい作品に出会えていなかった人も多いと思う。そんな昨今であるが、こちらの作品は劇場のスクリーンで観ることを強くお勧めしたい。夏にふさわしい熱量と元気をもらえるのは間違いない。今の時代こそ求められてやまないであろう、ポジティブなパワーあふれる力作であった。
監督:ジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ!』)
製作:リン=マニュエル・ミランダ(『モアナと伝説の海』
作曲/歌、ミュージカル「ハミルトン」)
出演:アンソニー・ラモス(『アリー スター誕生』)
コーリー・ホーキンズ(『キングコング:髑髏島の巨神』)
レスリー・グレース(シンガーソングライター/歌手)
メリッサ・バレラ(『カルメン』)
オルガ・メレディス(ミュージカル版「イン・ザ・ハイツ」)
ジミー・スミッツ(『スター・ウォーズ』シリーズ)
原題:In The Heights
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:143分
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