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“ダーク・ユニバース”が遂に始動!トム・クルーズ主演「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」あらすじ・感想

  • 2017年7月7日

1932年『ミイラ再生』、1999年『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』
そして2017年夏、ユニバーサル・スタジオの礎を築いた神々とモンスターの世界、新たなる幕開け。
ユニバーサル・スタジオが贈る巨大プロジェクト “ダーク・ユニバース”が遂に始動。

【作品紹介】

全てを焼き尽くす砂漠の地下深く、悲しみと共に歴史に封じ込められた古代エジプトの王女の棺が厳重に安置されていた。
2000年の時を経た今、憎悪にまみれた彼女が再びこの世に目覚め、全ての人間たちへ想像を絶する復讐がはじまる―

主人公ニックを演じるトムはこれまでのアクション・ヒーロー像とは違った一面も披露。今回のトムは、最強の暗殺能力もスパイ技術も持ち合わせていない“一般人”。爆撃から逃げまどい、飛行機の墜落にただ絶叫するしかなく、女性にパラシュートを譲ったかと思いきや「もう1つあるかと…」とぶっちゃけ、対峙した王女の強靭な力でぶっ飛ばされるなど散々な目に。しかし、世界を救うために強大な敵に立ち向かう姿は本作でも健在。また、中東での銃撃戦、実際に無重力で行われた飛行機シーンの撮影など、場所と手段を選ばないアクションスタントのほとんどをトム自身がこなしています。

 

トム・クルーズの他にも豪華俳優陣が集結。王女アマネット役を演じるのは、『キングスマン』(14)で美しき義足の殺し屋ガゼルを演じ、『スター・トレック:BEYOND』(16)のジェイラ役でも抜群のアクションを披露している今注目の次世代女優ソフィア・ブテラ。その身体能力を生かして本作でもキレのあるアクションを披露しており、トム・クルーズとの対決シーンにも注目。物語の鍵を握るジキル博士役にはラッセル・クロウ、トム・クルーズとともに行動する考古学者にアナベル・ウォーリス。監督は、『トランスフォーマー』、『ミッション:インポッシブル』シリーズを手掛けてきた監督兼プロデューサーのアレックス・カーツマン。2017年夏最大の超話題作です。

【DARK UNIVERSE】

往年のモンスター映画を次世代向けにリメイクし「ダーク・ユニバース」としてシリーズ化する、 ユニバーサル・ピクチャーズの巨大プロジェクトがついに始動。
『魔人ドラキュラ』、『フランケンシュタイン』、『ミイラ再生』、『透明人間』、『フランケンシュタインの花嫁』、『狼男』などのクラシック・モンスターが、全く新しいキャストとスタッフの手によって生まれ変わる。
『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』が本プロジェクトの立ち上げ作品となり、次回作は『フランケンシュタインの花嫁』(仮題)を予定。
映画史上最大のミュージカル映画となった『美女と野獣』の監督を務めたアカデミー賞R受賞監督ビル・コンドンがメガホンをとる。

【ストーリー】

始まりは、古代エジプト。誰よりも気高く美しい王女アマネットは、次期女王として選ばれていた。しかしその約束は裏切られ、激しい怒りと力への欲望をため込んだ彼女は闇に堕ち、生きながらにして棺に封印され、歴史と共に地下深くに埋められた――しかし二千年の時を経て、中東砂漠で調査中に彼女の棺が発掘される。そして、憎悪を募らせた王女が再びこの世に目覚め、全ての人間たちへ想像を絶する復讐を始める――!

【試写会の感想】

今回のトム・クルーズはちょい悪オヤジになっていた。

出だしから激しい銃撃戦や爆撃シーンの連続で、過激なアクションに息をのむ。

主人公ニック役のトム・クルーズは不良軍人の役どころで、無鉄砲さとやんちゃぶりは健在だ。個人的にはミッションインポッシブル初期の頃のイメージが強く、やっぱり年をとったな、オヤジになったな・・・という感は否めなかったものの…(その分自分も年を取っていますが・・・)

トム・クルーズもいい年になったと思うが、過激なアクションは衰えていない。まるで日本が誇るあのお笑いスターのようだ。年齢を重ねてもなお一線を退かず、笑いの為なら痛さも危険もいとわないあの方、出川哲郎のごとく。一流の芸人魂に引けを取らない、一流の役者魂というものなのか。

意外な場所から古代エジプトの墓が発見され、ストーリーはホラーへと展開するのだが、アクション&ホラーは好相性と実感した。

“マミー”とはミイラの意味。五千年前に重罪を犯し、生きながらミイラにされ、非業の死を遂げたエジプト王女の封印が解かれる・・・
この悪のヒロインがなんとも魅力的だった。権力への渇望から死の神と契約を交わし、異形の姿となってもなお惹きつけられてしまう。彼女と戦うべきニックは、度重なる彼女の誘惑にほとんど陥落しかけていたのも無理はない。

これほど魅惑的な悪魔なら、誘惑に屈しても仕方ない気がする。
人あらずとも美しい彼女が鎖につながれ虐げられていたら、ちょっと早く助けてあげてよ!と思わないでもなかった。

さらにこの悪の王女、すこぶる強いのが厄介だ。人ではないだけに圧倒的なパワーで、トム・クルーズが演じるニックは主人公なのに弱すぎ?と思うほどの力の差だ。こんなにカッコ悪くやられてしまう彼の姿もレアなのでは・・・?

豪華キャストの一人であるラッセル・クロウが演じるジキル博士も重要な役どころながら、やっぱりアブない人だった・・・

オーソドックスな恐怖シーンも満載でホラー好きの方も満足できそうだ。あるいはダイエット中の方も、座って観ているだけで心拍数が上がり、意図せずカロリーを消費できる気がする。

圧倒的なパワーを持つ邪悪なモンスターに人類は対抗できるのか?
悪の王女に選ばれた主人公ニックの運命は・・・?
八方塞がりの恐怖感を、ぜひ味わっていただきたい。

予告

キャスト/製作

■キャスト: トム・クルーズ/ソフィア・ブテラ/アナベル・ウォーリス/ジェイク・ジョンソン/コートニー・B・ヴァンス/ラッセル・クロウ
■監督: アレックス・カーツマン
■配給: 東宝東和
■上映時間:1時間50分
■原題: The Mummy
©Universal Pictures
オフィシャルサイト

投稿者プロフィール

Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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