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大人の極上恋愛物語「パリ、嘘つきな恋」5月24日公開 試写の感想

  • 2019年4月22日

 

作品紹介

本国フランスNO.1大ヒット!
新たな「最強のふたり」にフランス全土が恋をした、笑いと感動のラブストーリー!!
世界中で大ヒットした『最強のふたり』の製作スタジオ、ゴーモンが生んだ新たな“最強のふたり”は・・・「嘘つき男」と「車椅子の美女」!?ゲーム感覚で恋を楽しむモテ男が、トンデモナイ【嘘】をきっかけに、本気の恋に目覚めていくが――。
監督・脚本・主演を務めたのは、フランスの国民的コメディアン、フランク・デュボスク。初監督作にも関わらず本国フランスで興行成績第1位、更に5週連続トップ10入りと異例の大ヒットを記録!「愛をもって相手を見れば、差異に対する偏見は消えることを伝えたい」という監督の言葉通り、差別や偏見といったテーマを内包しながらも、見た人誰もが軽やかで幸せな気持ちになれる物語が誕生した。さらに2人がデートを重ねるパリや、チェコ・プラハの美しい景色も必見。恋の国フランスの国民を虜にしたラブストーリーが、遂に日本にやってくる!

ストーリー

ジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンでお金持ちの彼は女性にモテるが、恋愛に求めるのは一時的な楽しさだけ、という軽薄な男。
ある日、ひょんなことからジョスランが車椅子に座っていると、偶然美しい女性ジュリー(キャロライン・アングラード)と遭遇。 彼女の気を引くために「自分は車椅子生活だ」と、とっさに嘘をついてしまう。
すっかり信じたジュリーが彼に紹介したのが、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送りながらも、ヴァイオリニストとして世界中を飛び回る、快活でユーモア溢れる魅力的な女性だった。
親友マックス(ジェラール・ダルモン)には興味無いと言いつつも、ジョスランはフロランスが出場する車椅子テニスの試合を観戦したり、彼女が演奏するコンサートを観に、わざわざプラハを訪れる。
そして会うたびに新しい一面を見せてくれるフロランスに、本気で恋に落ちる。2人はデートを重ね距離を縮めていくが、ジョスランはまだ本当のことを言えずに、車椅子に乗ったままだった。
そんな時、ついに妹ジュリーに車椅子の嘘がばれてしまう!「48時間以内にフロランスに本当のことを言わないと、ただじゃ済まさない」と言われたジョスランは、マックスや秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)を巻き込んで、嘘を切り抜けるために奇想天外な計画を立てる。しかし一方、実はフロランスにも彼に隠し事があるようで…? 果たして、トンデモナイ嘘から始まった恋の行方は!?

試写の感想

  心地よく観られる上質な映画である。主人公は見ため初老のプレイボーイジョスランと、前向きで笑顔のまぶしいフロランス。彼女は事故に遭って以来車椅子の生活になった。

 ジョスランは嘘つきで軽薄な男に見えるものの、意外とピュアなところもある。フロランスは車椅子の生活ながら、バイオリニストとして世界中で公演活動をしたり、テニスプレーヤーとして鍛え抜かれた肉体をしていて魅力あふれる女性である。

 彼女のような、自分の境遇を受け入れつつ、前向きで真摯にチャレンジを続ける生き様に心打たれる人は多いはずだと思う。軽薄な男ジョスランも例外ではなく、次第に彼女に惹かれてゆく様子が伝わってくる。

 ところどころに散りばめられるユーモアも見どころのひとつである。不思議な空気感の小ネタの数々に吹き出してしまうこと請け合いである。私は前半の葬式シーンが気に入っている。思わぬところで笑わせてくるセンスがたまらない。さりげなく面白いシーンがたくさんあるので見逃さないで欲しい。

 主人公の年齢層が高めなところもフランスらしい印象である。日本のような、“いい年をして・・・”という感覚はないように思える。恋愛は若い人達だけの特権ではなく、いつどの年代の男女も、恋愛がつねに個々の人生において重要なポジションを占めるというお国柄もどことなく伝わってくる。そのような文化もまたフランスという国の魅力的な部分だと感じた。

 登場人物がみんな良いキャラクターであることも映画の魅力である。ジョスランはお調子者で周囲も呆れかえる嘘つきだが、友人には恵まれている。ヒロインのフロランスは聡明で頑張り屋なだけではなく、健気でいじらい。

 立場も環境も異なるそれぞれが、各々の形で大切な人を思いやる気持ちに心を打たれた。主役も脇役も光っている、心温まる王道的な作品であった。

予告動画

「パリ、嘘つきな恋」5月24日(金)札幌シネマフロンティア 他全国で公開

原題・英題 : Tout le Monde Debout
監督・脚本:フランク・デュボスク
出演:フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー
2018年/フランス/仏語/108分/シネスコ
配給:松竹
公式サイト

(c)2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public

投稿者プロフィール

Kana
Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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