2018年11月21日
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衝撃の心理サスペンス『ルイの9番目の人生』あらすじ 感想

  • 2017年12月27日

 

作品紹介

9年間で9度死にかけた少年ルイは一体何者なのか?
謎多き少年の真実に迫る、衝撃の心理サスペンス

イギリス人作家リズ・ジェンセンの世界的ベストセラー小説がついに映画化!『イングリッシュ・ペイシェント』のアカデミー賞監督アンソニー・ミンゲラが生前映画化を熱望していた企画を、息子マックス・ミンゲラがプロデューサー兼脚本家として実現。鬼才アレクサンドル・アジャが、予測不可能なスリルとサスペンスに満ちた映像世界を完成させた。
わずか9年間で9度も死にかける大事故に見舞われ、昏睡状態となった少年ルイ。なぜ彼は、これほどまでに不運な星の下に生まれたのか?眠り続ける彼の周囲で、奇妙な事件が相次ぐのは何故なのか?謎が明らかになるにつれ、神秘のベールが一枚また一枚と剥がされていく。そして謎めいた少年の心の闇にひとすじの光が差し込むクライマックス、そこには想像を絶する“驚愕の真実”が待っている――。

ストーリー

愛らしくて賢い少年ルイ・ドラックスの人生は、まるで何かに呪われたようだった。
ひどい難産の末にこの世に生を受けたルイは、それから毎年必ず危険な事故に遭い、幾度となく生死の境をさまよってきたのだ。
そして9歳の誕生日に海辺の崖から転落した彼は、奇跡的に命を取り留めたものの意識不明の重体に陥ってしまう。担当医のパスカルは昏睡状態のルイを救うためにあらゆる手を尽くすが、父親ピーターは行方不明となり、母親ナタリーのもとには差出人不明の警告文が届く。
さらにパスカルも恐ろしい悪夢にうなされ、ルイの身近な人々や関係者に次々と不可解な出来事が降りかかる。とても偶然とは思えないそれらの現象は、悪意を持つ何者かの仕業なのか。崖から転落する直前、ルイの身に何が起こったのか。
すべての事情を知るルイが病院のベッドで眠り続けるなか、この謎に満ちた少年の秘密を解き明かそうと苦闘するパスカルは、予想だにしなかった衝撃的な真実に迫っていくのだった……。

 

予告動画

試写の感想

 

9歳の少年ルイが崖から落下した。
ルイは事故に遭いやすい男の子。生まれようとしたその時から、ひどい難産の末に帝王切開となり、その後も幼い頃から生死の境をさまようような、危険な事故に見舞われてきた。
赤ちゃんの頃にはシャンデリアが落下し、またある時は感電、食中毒に遭うことも頻繁だった。ルイの回想の中でそれらの災難はさらりと、ユーモラスに語られていた。

 

彼の誕生日を祝うため、両親とピクニックに来ていたルイ。なぜ崖から落ちてしまったのか。その場にいた父親も行方不明になっていた。病院で死亡を確認されたルイ。しかし2時間後に息を吹き返し、昏睡状態になる。

 

昏睡状態であるルイのモノローグ、彼を取り巻く人々のストーリー、ルイの回想が語られる形で物語は展開してゆく。なぜルイばかりが事故に遭ってしまうのか。両親、あるいは親のいずれかの虐待か?ルイの両親の夫婦関係とは?あるいはルイ自身の自傷行為なのか・・・?

 

見た目はとても可愛らしいルイ。でもそのキャラクターは風変りだった。大人びた口調で、いくぶん攻撃的な鋭い物言いをするルイ。学校に友達はなく、心配した母親が精神科医のカウンセラーを受けさせる。だがルイは大人の医者に対しても冷ややかで生意気な態度を取り、やがてペットの動物に対する奇妙な考え方を口にする。

 

悲劇の母親を演じるのはカナダ出身の女優サラ・ガドン。美しい顔立ちにブロンドが映え、すれ違う男性がみな見つめてしまうような美貌の持ち主だ。昏睡状態のルイを担当することになったジェイミー・ドーナン演じる小児神経科医の権威パスカルは既婚者でありながら、美しすぎる母親ナタリーに惹かれずにはいられない。

 

そんな彼の思いを見抜くかのように昏睡状態のルイが突然起き上がるシーンはホラーのように恐ろしい。すぐに再び昏睡に戻るものの、病院やルイの周囲で次々と奇妙な出来事が起こり始める。

崖から落ちたのは事故なのか、あるいは事件なのか・・・?
ルイという少年は一体?母親、そして父親はどのような人物なのか?

 

多くの謎に包まれたサスペンスミステリーにぐいぐいと引き込まれ、物語は思いがけない展開を迎える。巧妙に張り巡らされた伏線、やがて明らかにされる人間の闇と愛。
斬新なストーリー展開や驚きの真相に引き付けられてやまない時間だった。

 

2018年1月20日(土)新宿ピカデリー、 札幌シネマフロンティア 他全国ロードショ

原題・英題: THE NINTH LIFE OF LOUIS DRAX

監督:アレクサンドル・アジャ
脚本:マックス・ミンゲラ
出演:ジェイミー・ドーナン、サラ・ガドン、エイダン・ロングワース、アーロン・ポール
2015年/カナダ・イギリス/英語/108分/DCP/カラー
配給:松竹

公式サイト
(c)2015 Drax (Canada) Productions Inc./Drax Films UK Limited.

投稿者プロフィール

Kana
Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなのでHMRライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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