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『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』作品レビュー

作品紹介

世界中を虜にした名作『チャーリーとチョコレート工場』の工場長ウィリー・ウォンカの若き日の物語。
夢見ることを禁じられた町で、ウォンカは母と夢見た世界一のチョコレート工場をつくることができるのか―?「ハリー・ポッター」シリーズのプロデューサーが、次世代のジョニー・デップとの呼び声高いティモシー・シャラメ、名優ヒュー・グラントら超豪華キャストを迎えて贈る、歌と魔法と感動のファンタジー超大作!

ストーリー

幼い頃から、いつか母と一緒に美味しいチョコレートの店をつくろうと夢見ていたウォンカは、夢を叶えるため、一流のチョコレート職人が集まるチョコレートの町へと向かう。 しかし、そこはチョコレート組合に警察すらも支配されてしまった、夢見ることを禁じられた町だった。
世界一おいしくて、一口食べると幸せな気分になり、空だって飛べる、誰も味わったこともないウォンカの“魔法のチョコレート”はまたたく間にみんなを虜にし、ウォンカは一躍人気者となるが、彼の才能を妬んだ“チョコレート組合3人組”に目をつけられてしまう。
さらに、とある因縁からウォンカを付け狙うウンパルンパというオレンジ色の小さな人も現れたから、さあ大変! 果たしてウォンカは無事にこの町にチョコレート工場をつくることができるのか?

作品レビュー

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、映画「パディントン」シリーズでヒットを受けた、監督のポール・キングが銀幕に戻ってきた注目の作品だ。

ティモシー・シャラメが若き日のチョコレート職人、ウィリー・ウォンカを演じ、チャーリーとチョコレート工場の前日談として繰り広げられる、独自の物語を描いている。

1971年のクラシック映画「夢のチョコレート工場」で貧しい子供の人生を支える実業家になる数十年前の物語で、彼のショコラティエがロンドンに到着するところから始まる。
数年にわたる冒険の後、若きウィリーはチョコレートのレシピを完成させるため、最高のチョコレート店をロンドンで開くことを決意する。

しかし、ウィリーは悪辣な宿屋の女主人(オリビア・コールマン)の詐欺に遭い負債を抱え、さらに悪徳なチョコレート・カルテルの会社や警察の標的にされるが、孤児のヌードル(カラ・レイン)と協力してウォンカチョコレートを売るため、ユニークな方法で挑戦する。

ウィリーの成長と困難に焦点を当てながら物語は進んでいくが、ウィリーが突然歌いだしミュージカルのシーンが始まるので、多少の戸惑いはあるかもしれない。

ティモシー・シャラメは、ウィリーの楽天的でポジティブな性格を引き立てるため、爽やかに演じているが、やはり麗し過ぎる俳優ティモシー・シャラメに見える瞬間がある。

また、ヒュー・グラントが演じるウンパルンパの不気味な(楽しい?)パフォーマンスも見どころの一つだ。

原作者ロアルド・ダールのウォンカを過去に演じたジーン・ワイルダーやジョニー・デップのような自己中心性とダークさは全く感じられず、ティモシー・シャラメには天使のような愛らしさがある。

労働搾取や企業カルテルなど、暗い要素も取り入れながらも、基本はミュージカルであり陽気な歌とダンスは華やかで、新たなウォンカの世界に引き込まれるだろう。

ウィリーが夢を追い求め、困難に立ち向かいながらも、最終的には世界一のチョコレート工場を作ることができるのかどうかに焦点を当てており、超豪華なキャストや歌、魔法、感動が詰まっており、ファミリーにお勧めの映画となっている。

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』


原案:ロアルド・ダール「チョコレート工場の秘密」
監督:ポール・キング
脚本:ポール・キング
出演:ティモシー・シャラメ/ヒュー・グラント/オリヴィア・コールマン/サリー・ホーキンス/ローワン・アトキンソン
配給:ワーナー・ブラザース映画
原題: Wonka
上映時間: 116分
公式サイト 
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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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