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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』7月29日公開 作品レビュー

作品紹介

1993年に幕を開け、命を吹きこまれた恐竜たちのリアルでスリリングな映像で、世界中に大興奮を巻き起こした『ジュラシック・パーク』シリーズ。2015年には、『ジュラシック・ワールド』としてさらにスケールアップし、続く2018年の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』まで、全世界シリーズ累計5000億円突破という驚異的な記録を打ち立てた。

そして、ついに迎えた最終章ではシリーズの生みの親・巨匠スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、監督には『ジュラシック・ワールド』の名匠コリン・トレボロウが復帰する。前作のラストで我々の住む世界に放たれた恐竜たち。地球を支配するのは人類か恐竜か、それとも共存という夢はかなうのか?
29年にわたり恐竜と人類の闘いと絆という両極を描いてきたシリーズが、ラストにすべての予想を遥かに超える答えを提示する。

主演は前作に続き、クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワード。そして、3人の博士がカムバック、アカデミー賞®俳優となったローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニールのレジェンドたちが、過去作へのオマージュ溢れるシーンで魅了する。また、過去シリーズからの人気恐竜のほかに羽毛恐竜や地上最大の肉食恐竜などの新種恐竜が登場し、日本で絶大な人気を誇るヴェロキラプトルのブルーが、彼女の子供であるベータを連れてスクリーンへ帰ってくる。

ストーリー

〈ジュラシック・ワールド〉のあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは、世界中へと放たれてしまった。
あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、人里離れた山小屋で暮らしていた。そこで二人が守っているのは、14歳になったメイジー(イザベラ・サーモン)、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女だ。

ある日、オーウェンは子供を連れたブルーと再会する。ところが、何者かによって、ブルーの子供が誘拐される。オーウェンはブルーに「俺が取り戻してやる」と約束し、クレアと共に救出へ向かう。
一方、サトラー博士(ローラ・ダーン)は、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人バイオシンをある目的から追っていた。そこへグラント博士(サム・ニール)も駆けつけ、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に協力を求める。
人類と恐竜の共存の前に立ちはだかる、バイオシンの恐るべき計画とはー?
オーウェンとクレア、そして3人の博士は大切な命とこの世界の未来を守ることが出来るのか?

作品レビュー

シリーズの第6弾である『新たなる支配者』は、オリジナル『ジュラシック・パーク』の中心人物であるエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)、アラン・グラント博士(サム・ニール)、イアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)が本作に再登場し、食糧危機の原因となる巨大イナゴの疑惑を探るため登場する。

現3部作のヒーローである元『ジュラシック・ワールド』のスタッフで現在は恐竜保護者のオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が、娘として共に暮らすクローン少女・メイジーの誘拐からの救出と、イナゴの謎という2つのストーリーを時系列で設定したものである。

人為的な環境破壊と、科学の発展が意図しない結果を招くことを放置した人類の傲慢さが本作のテーマだろう。イスラ・ヌブラル島とジュラシック・ワールドの破壊後、恐竜は世界中に拡散したままで、人類と不安定に共存する前作から4年後の物語が描かれている。

すべてが危険な肉食恐竜ではない。多くの恐竜たちは無害な草食動物で、牛、羊、馬のように、群れで大地を歩き回っている。
しかし、ヴェロキラプトルやT.レックスなどの恐竜もおり決して油断はできない。地球上に生息していた最大の肉食獣で、捕食者の頂点であるギガノトサウルスが本作に新たに加わっている。

密猟、違法な繁殖、虐待に悩まされる恐竜の保護は、巨大遺伝子研究会社のバイオシンの一社に委ねられている。この会社と妙な因果関係があると思われる先史時代のイナゴの大発生が、世界の食糧危機をもたらすと推測し、主人公たちはバイオシンの動機を探ることになる。

本作はこの映画がこれまで得意としてきたこととは大きく異なり、ドラマは登場人物たちの関係ではなく、さまざまな恐竜の追跡劇や、とんでもない状況から逃げ出すという脱出劇とアクションが多彩に披露される。CGIで作られた恐竜の種類や奇妙な特徴を十分に堪能できるため、そのヴィジュアルは常に楽しませてくれる。

前作同様『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』には環境保護に関する強いメッセージが込められており、特に遺伝子組み換えの危険性について語られている。生命の根源をいじくり回すと、”予期せぬ結果が起こる “という警笛を鳴らしている。

オリジナルが古典的なホラー要素を備えていたのと異なり、本作はエンターテインメント性が高く、『インディ・ジョーンズ』的なアドベンチャーアクションが面白く、劇場で現実逃避するには最適だが、新しいハイブリッド恐竜が登場する以外は特に新鮮味はないため、このシリーズを最後にしたのは賢明な判断だと思う。オリジナル作品を知らない世代や、家族でポップコーンを片手に楽しんでいただきたい娯楽映画である。

予告動画

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』7月29日公開

監督:コリン・トレボロウ
脚本:エミリー・カーマイケル、コリン・トレボロウ
出演 クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール
日本吹替版キャスト:玉木宏  木村佳乃
配給 東宝東和
上映時間:147分
公式サイト
#ジュラシック・ワールド

TM & © 2020 UNIVERSAL STUDIOS & AMBLIN ENTERTAINMENT, INC.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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