大自然の脅威と暗殺者から少年を守れるか?―予測不可能な極限の<サバイバルサスペンス> 全世界待望!アンジェリーナ・ジョリー主演最新作、 今度のアンジーは少年とタッグ!太刀打ちできない脅威と戦う!!
森林消防隊員のハンナは過去に壮絶な事件を“目撃”したことでトラウマを抱えていた。ある日の勤務中、父の殺害現場を”目撃”してしまったがために暗殺者に追われる少年コナーに出会う。 暗殺者たちによる父の死を間近で目撃したコナーは、父親が命をかけて守りぬいた“秘密”を握るたった一人の生存者だった。ともに“目撃者”である2人はタッグを組み、ハンナはコナーを暗殺者から守り抜くと心に決める。 秘密を求めコナーの命を狙う暗殺者たちが刻一刻と2人に近づいていた。そして二人の前に広大なモンタナの大自然に燃え広がる未曾有の山林火災が立ちはだかる。 彼らの行く手を阻む暗殺者と巨大な炎。コナーが命を懸けて守ろうとする“秘密”とは? ハンナは迫りくる暗殺者たちと自然の猛威という極限状態と戦い、コナーを守り抜くことができるのか?
悪い意味ではなく、かなりストレスフルな作品である。オープニングからショッキングな展開で瞬く間にストーリーに引き込まれる。巻き込まれるという感覚とも言える。
ある朝、父と息子がほのぼのとした会話をしていたと思ったら、この親子も突如過酷な状況へ追い込まれる。凶悪で執拗な暗殺者たちに命を狙われてしまう。
辛い過去を抱えた森林消防隊員のハンナをアンジェリーナ・ジョリーが演じている。少年を救おうとする重要な役どころである。久しぶりにスクリーンで観たアンジーは相変わらず美しかったが細すぎるようにも見えた。
おそらく緊迫した内容なのだろうと予想はしていたが、想像を大幅に上回るスリリングな展開に観る側もエネルギーを消費する感がある。昔、「スピード」という暴走するバスを運転しながらテロリストと戦う映画が好きだったが、あの作品と匹敵するほどのハラハラ感がある。
悪役がまた光っている。非情な殺戮を繰り返す恐ろしい敵であり、自分たちの悪事への追跡から目をそらせるため山に火を放つ。あまりに悪すぎて感情移入してしまう。主人公たちは刺客と山火事という、かつてないダブルの脅威から逃れなければならない。
少年を守ろうとするハンナとは別に、地元の警察官の妻アリシアにも危機がせまる。しかもこのアリシアはあろうことか妊婦である。この手の作品で妊婦がいると、その存在のみですでにストレスである。ひどい目にあわされたり、殺されたりしないだろうかと心配しかなくて心臓に悪い。ただし彼女は普通の妊婦とは違っているのも見どころである。
殺し屋たちは凶悪だが、人間臭いところもある。大人の事情なのか、予算や人手が足りなそうにしていたり、自分たちの仕事の環境に不満を漏らしたりする。首尾が悪くなるほど追い詰められ、命がけで襲い掛かってくる危険きわまりない敵である。
こちらには暗殺者、あちらは山火事、さらに雷まで、過酷な状況がヒロインと少年を襲いまくる。あまりの危機的状況に呆然としてしまう中、主人公たちは危機を乗り越えることができるのか・・・?
想像を超える悪夢のようなピンチを劇場で体験してみてはいかがだろうか。絶体絶命の中、死に物狂いで戦い抜く姿に勇気をもらえるかもしれない。
監督・脚本:テイラー・シェリダン(『最後の追跡』『ウインド・リバー』)
脚本:チャールズ・リービット
キャスト: アンジェリーナ・ジョリー、ニコラス・ホルト、フィン・リトル、エイダン・ギレン、メディナ・センゴア、ジョン・バーンサル
原題:THOSE WHO WISH ME DEAD
配給:ワーナー・ブラザース映画
アメリカ公開日:2021年5月14日
上映時間: 100分
#モンタナの目撃者
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