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究極の焼肉映画「フード・ラック!食運」 作品レビュー

作品紹介

究極の焼肉映画が誕生!‟食通”の最高峰、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンが初監督!
「本当の焼肉映画を描きたい!」。実生活でも肉好きを公言する、EXILE NAOTOと土屋太鳳が初共演!
食べることだけではなく、職人への尊敬の念を込めて、”焼肉”を通じ、”食”を通じて、親子の愛と人生の悲喜こもごもを描く、史上初のイーターテインメント映画!

もし、焼肉が最高の演技をしたらどうなる?
漂う肉の美しさ、絶妙な肉の焼き加減、最高に美味しい焼肉とは何なのか。ジューシーな肉音や匂いまでが伝わってくるかのような、焼肉の大饗宴!
人生をかけて肉と向き合う職人の神の技。食した人の笑顔こそが、職人の心を動かし、ともに食事をする人々が繋がり、明日への活力を担っていく。
映画監督に挑戦する寺門ジモンの本気に、実生活でも肉好きを公言する、EXILE NAOTOと土屋太鳳が、極上の”食べる”演技で魅了する!

ストーリー

幻の人気焼肉店「根岸苑」。
かつてそこには、食とともに家族の笑顔が溢れていた。
長きにわたり、疎遠になっていた母の余命宣告。
”食運”を持つ、奇跡の男が”母の味”を求めて、食の旅に出るー。

主人公の良人(EXILE NAOTO)は、幼き頃から”母の味”に触れ、食に対して奇跡の「食運」を持つ少年となる。その良人が本当に求めた味、たどり着いた味とは何だったのか…。
料理人の愛と食べる人の心がひとつになる時を描き、食べることは生きること、を真正面から貫いた本作。
この先、あなたが出会うすべてのご飯が美味しくありますように!!

作品レビュー

家畜の取引免許「家畜商」を持ち、松阪牛一頭買いをする芸能界屈指の肉通・ダチョウ倶楽部の寺門ジモン監督作品。焼肉の概念が見事に覆された凄い映画。だが単なるグルメ映画では無い。家族の愛もテーマにした深い作品で、寺門監督の肉に対する熱い思いが伝わってくる。

かつて人気焼肉店だった「根岸苑」をひとりで切り盛りしていた、母親の安江(りょう)と息子でフードライターの良人(EXILE NAOTO)。
良人は子供の頃に食べた母の焼肉の味が忘れられずにいた。母への反抗心から疎遠となってしまったが、見様見真似で覚えた焼き方や、美味しい肉の見分け方など食通ぶりを発揮するが、母の味までは見出せないでいた。

グルメサイト「ネクスト・エイジ」の新人編集者・静香(土屋太鳳)と共に仕事をし、食べ歩きを続けることで、母の周囲の人々に出会い、次第に良人に気づきが生まれ、母のこだわりを知ることになる。

母親・安江を演じたりょう。クールビューティーな配役の多いりょうが、イメージと真逆の暖かく可愛らしい母親役を演じ一際光っていた。

黙々と焼肉を焼く良人。焼いてから食べるまでの間は会話も無く、まるで戦いのようだ。肉をひっくり返すタイミングと、食べるタイミングがある。食べる時は良人が「今!!」と言い、素直にそれをパクリと美味しそうに食す静香。EXILE NAOTOと土屋太鳳は、食好き、肉好きが結んだ初共演であり、本当に演技か?と思うほど肉を豪快に食べて幸せそうに見える。

炭火焼きの方がガス焼きより美味しいと思っていたが、炭火は素人には扱いにくく、ガス焼きの方が上手く焼けるとのこと。なるほど!と思いながら、夕食前だったので空腹の辛さに悶ながら鑑賞した。鑑賞数日後に焼肉屋へ行ったが、良人のように食べるタイミングの「今!」を見極めることは難しい。

お腹が空く究極の飯テロ映画であるが、母・安江の秘話に涙をそそられ、食と親子愛を同時に楽しめる肉エンターテイメントである。是非とも夕食前に鑑賞して、ディナーには焼肉を食べてほしい!!

予告動画

「フード・ラック!食運」

原作・監督:寺門ジモン
脚本:本山久美子
キャスト: EXILE NAOTO 土屋太鳳
石黒賢 松尾諭 寺脇康文 白竜 東ちづる 矢柴俊博 筧美和子 大泉洋(特別出演)
大和田伸也 竜雷太 りょう
上映時間: 104分

©2020松竹

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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