大切な人と過ごす毎日が、この世で一番の奇跡-
北山宏光×多部未華子が贈る、誰も見たことがない愛のカタチ
ある日突然、死んだ男が猫の姿で家族の元に戻ってくるという、
ファンタジーな世界観と温かいストーリーで人気を博したマンガ「トラさん」(板羽 皆/集英社マーガレットコミックス刊)が実写映画化!
妻と娘への愛は誰にも負けないけれど、いい加減で能天気な売れないマンガ家・高畑寿々男(スズオ)を演じるのは、映画初主演となるKis-My-Ft2の北山宏光。
ダメ夫だけどどこか憎めない寿々男と、猫のトラさんという“二役”を狙い、スクリーンデビューを飾ります。
売れないマンガ家の主人公、高畑寿々男(スズオ)を演じるのは、映画初主演となるKis-My-Ft2の北山宏光。ダメ夫だけどどこか憎めない寿々男と、猫のトラさんという“二役”を狙い、スクリーンデビューを飾っている。
高畑を大らかに愛し家族を支える良き妻、母の役を多部未華子が演じている。パート勤務で一家の家計を支えながら、愛する夫と娘に囲まれニコニコ楽しそうに暮らしている。
ある理由から彼は猫に生まれ変わるのだが、その映像もシュールだ。猫の着ぐるみを着て、等身大の人間のサイズのままに物語は進行してゆく。なんと強引な力業だろうかと驚愕したが、ファンにとっては猫のコスプレ姿も愛おしく映ることだろう。
マンガが原作ということで、映像もストーリーもコミカルな印象だ。主人公高畑は甲斐性なしだが、彼なりに家族を愛していて、家族の関係も悪くはない。猫のトラさんに生まれ変わってから、彼は父親としての役割を再認識しはじめる。
主人公と彼の娘がマンガを描くシーンは興味を惹かれた。いい加減な高畑も、マンガを描く姿は輝いていた。猫に生まれ変わってから、家族の隠された思いを知り、真剣に行動するさまに心打たれる部分もあった。
猫映像を期待する世の猫好きの方からすれば、物足りなく感じるかもしれない。ゆるく楽しめて、かつホロリとさせられる、少々趣の異なるホームドラマとしての鑑賞をおすすめしたい。
出演:北山宏光、多部未華子、平澤宏々路
飯豊まりえ、富山えり子、要 潤、バカリズム
原作:「トラさん」板羽 皆(集英社マーガレットコミックス刊)
監督:筧 昌也 脚本:大野敏哉 音楽:渡邊 崇
配給:ショウゲート
公式サイト
上映時間:91分
©板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会