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珠玉の人間ドラマ「ヴィクトリア女王 最期の秘密」あらすじ・感想

  • 2018年12月14日

90回アカデミー賞衣装デザイン賞 メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート 75回ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞(ミュージカル/コメディー部門ノミネート  24回全米映画俳優組合賞 主演女優賞ノミネート

作品紹介

壮観の映像美でユーモラスに綴る、愛すべき珠玉の人間ドラマ!

女王を演じるのは、名優ジュディ・デンチ。ヴィクトリア役は『Queen Victoria 至上の恋』に続き、20年ぶり2度目。63年にわたり君臨した女王の威厳や繊細さを、魅力的に熱演する。アブドゥル役に抜擢されたのは『きっと、うまくいく』で印象深い演技をみせたインドの若手実力派アリ・ファザル。

メガホンを取ったのは『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ監督。さらに脚本を『リトル・ダンサー』のリー・ホール、撮影を『英国王のスピーチ』のダニー・コーエンが務めるなど、

英国最高峰のスタッフが集結した。また、実際に女王が愛した離宮「オズボーン・ハウス」で映画として初めて撮影を敢行。

加えて、史実をもとに細部までこだわられた華やかな衣装、数百人ものエキストラが登場する壮観の王宮儀式ヴィクトリアが生きた当時の生活が、息を呑むほどのスケールで映し出される。

 

ストーリー
心をひらいた。人生が愛おしくなった――

女王の晩年を輝かせた<真実>の物語。

1887年、ヴィクトリア女王即位50周年記念式典。記念金貨の贈呈役に選ばれた若者アブドゥルは、英領インドからイギリスへとやってくる。

最愛の夫と従僕を亡くし、長年心を閉ざしてきたヴィクトリア。そんな彼女が心を許したのは、王室のしきたりを無視し、真っ直ぐに自分へ微笑みかけてくるアブドゥルだった。

身分も年齢をも超えた強い絆で結ばれていく二人だったが、周囲はそんな君主と従者の関係に猛反対。英国王室を揺るがす大騒動へと発展していく――

息子エドワード7世により、歴史から消された驚きの<真実>。一世紀もの時を経て、女王の晩年を輝かせた感動の秘密が明かされる。

  

試写の感想

ヴィクトリア女王でさえ1度しか女王になれなかったのに、ジュデイ・デンチは2度もヴィクトリア女王になっている。1度目は20年前に「Queen Victoria 至上の恋」。

デンチの演技にはヴィクトリア女王の魂が宿っている。その魂を引き出しているのが監督のスティーブン・フリアーズだ。二人がタックを組むとそこに大英帝国が蘇る。

女王即位50周年、68歳になったヴィクトリア女王と目を合わせて話す人は少ない。愛する夫を失い生きる気力もなくなっている女王の前に一人のインド人が微笑みかけた。
背の高い、好みの男性が微笑みかけてくれたら、誰でもトキメキを感じる。
この出会いから女王は息を吹き返したかのようにイキイキと耀きだしていく。
インド人のアブドゥルを従僕からムンシ(教師)に昇格させ、インド帝国の歴史や言葉・文字を学ぶ女王の行動に、親近者が不安を覚え混乱が巻き起こっても無理はない状況だった。

女王の一番近くにいるのが有色人種。それだけで王室は大問題。どうにかして王室からインド人を追い出したい。模索すればするほど王室はインドに染まっていく。これが真実?と劇場内に何度も笑いが起こった。

インド人アブドゥル・カリム役には、「きっと、うまくいく(2009)」でスクリーンデビューを果たしたアリ・ファザル。ドローンのような無人航空撮影機を作成するも留年をさせられるというシーンは印象的だった。彼は2017年にはヴァラエティ誌「観るべき10人の俳優」に選出されたイケメンだ。

映画の副題にある「最期の秘密」とは、息子エドワード7世によって歴史から消されていた、女王とアブドゥルの出会いに関する真実である。2人が出会ったのは1887年だが、この秘密が発見されたのが2010年。なぜそんなに隠されていたかというと、女王が学び書き綴ったウルドゥー語を読める人が王室にいなかったからだった。

愛する夫を失い、10年間身を隠し、その後の40年を喪服で過ごしたヴィクトリア女王。
18歳から81歳まで大英帝国に君臨した女王の晩年に耀きを与えてくれた感動の実話。
ただ、1世紀以上も前の出来事。残っていた資料からの復元ですので、
それに関しては映画の冒頭でコメントされています。

初めて知る、大英帝国の真実。女王のトキメキと王室の奮闘をお楽しみください。

予告動画

「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

出演:ジュディ・デンチ アリ・ファザル エディ・イザード アディール・アクタル マイケル・ガンボン 

監督:スティーヴン・フリアーズ 脚本:リー・ホール 音楽:トーマス・ニューマン 撮影:ダニー・コーエン 

プロデューサー:ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー ビーバン・キドロン トレイシー・シーウォード 

2017イギリス・アメリカ/112/カラー/シネスコ
原題:VictoriaAbdul

ユニバーサル作品
配給:ビターズ・エンド、パルコ
公式サイト

©2017 FOCUS FEATURES LLC. 

投稿者プロフィール

Kieko
「E.T.」を観て、自転車は爆走すると空を飛ぶと信じ、「グーニーズ」を観て、海には大冒険が待っていると信じていました。そんな私が今注目しているのはインド映画界ボリウッド。踊って歌って笑ってる・・・だけじゃない魅力もあるんです♪
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