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リュック・ベッソン監督SFアドベンチャー『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』あらすじ 感想

  • 2018年2月19日

映画概要

リュック・ベッソン監督が放つ体感型ギャラクシー・アドベンチャー!
巨編シリーズ『スター・ウォーズ』に多大な影響を与えた伝説のSFコミックを原作に、銀河をパトロールするエージェント、ヴァレリアンとローレリーヌの美男美女コンビが全宇宙の存亡を揺るがす陰謀に立ち向かう。銀河中を魅了する一大スペクタクルが誕生!

ストーリー

西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアン(デ イン・デハーン)とローレリーヌ(カーラ・デルヴィーニュ)は、あらゆる種族が共存する“千の惑星都市・アルファ” へ派遣される。しかし、2人が護衛していた連邦司令官フィリットが、突如現れた謎の集団に拉致されてしまった。「この任務には裏がある…」と予感しながらも辿り着いたアルファの最深部で彼らが知ったのは、銀河を揺るがす邪悪な陰謀と、宇宙の歴史から抹殺されようとしていた“秘密”だったー!

試写の感想

リュック・ベッソン監督、SF大作となると、自動的に期待が高まってしまうのではないだろうか。嬉しいことにその期待が裏切られることはなく、十二分に楽しませてもらった。

 

優れたSF作品に出会えると、人間の想像力とはいかに無限に広がっているかを実感する。原作のコミックが秀でていたのは勿論だろうが、その世界観を最高のアーティストのひとりである、リュック・ベッソンが自身の感性を通してスクリーンに実現させた。

 

宇宙のどこかに存在するかもしれないと思わせる、うっとりするほど美しい惑星。不思議な姿をした宇宙人達。愛らしい生物、ユーモラスな者たち、あるいはぞっとするような姿のものまで、多様な種族の姿かたちに好奇心を掻き立てられた。

 

宇宙のさまざまなシーンでの色彩の豊かさ、精密さには圧倒されてしまう。
「アルファ宇宙ステーション」と呼ばれる巨大都市は宝石のような輝きを放ち、複雑に入り組んだ街の不可思議さは、別の宇宙であるかのようだ。

 

主人公である政府捜査官のヴァレリアンと相棒の女性ローレリーヌは共に銀河をパトロールしている。若き敏腕の美男美女コンビがあらゆる困難に立ち向かい活躍する冒険活劇でもある。

 

同僚である二人の関係性や、互いをどのように評価し、どのような感情を抱いているのか・・・揺れ動く気持ちを観察するのも見どころだ。

 

主人公や他のキャラクターがさまざまな衣装を身にまとうのも楽しめるポイントのひとつだ。色彩に優れた映画は同時にファッショナブルでもあり、リュック・ベッソン監督の芸術性への鋭い感性をうかがい知ることができる。

 

映像は勿論のこと、魅力的なキャラクターとストーリー、アクション、ユーモア、いずれの要素を取っても王道である。ぜひとも劇場で、しかもできるだけ大きなスクリーンで観たい作品だ。

予告動画

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

原題:Valerian and the City of a Thousand Planets

監督:リュック・ベッソン『レオン』『フィフス・エレメント』

出演:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、リアーナ、クライヴ・オーウェン他

上映時間: 137分

配給:キノフィルムズ
公式webサイト

© 2017 VALERIAN S.A.S. – TF1 FILMS PRODUCTION

投稿者プロフィール

Kana
フランス語講師。映画大好き、書くのも好きなので映画レビューサッポロのライターへ立候補。
仕事柄プライベートではフランス作品の鑑賞に偏りがちですが、様々なジャンルをバランスよく観たいです。子供の頃、若い頃はSFやアクション系が好きでしたが、近頃は人間ドラマ重視の作品により惹かれます。
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