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ジョン・ウー監督・逆輸入アクション大作「マンハント」チャン・ハンユー✕福山雅治主演 あらすじ 感想

追う者、逃げる者、魂の出会い。

作品紹介

伝説再び!時代を撃ち抜く衝撃アクションの数々!遂に日本逆輸入!

2018年2月、アクション映画の巨匠が帰ってくる。
日本映画を愛してやまないジョン・ウー監督が3か月以上に及ぶ日本オールロケを敢行!
故・高倉健主演の伝説的名作『君よ憤怒の河を渉れ』(76)の再映画化に挑んだ!
二丁拳銃アクション、白い鳩、スローモーションとカット割り…確立されたアクション流儀はそのままに、W主演の福山雅治、チャン・ハンユーの他、チー・ウェイ、ハ・ジウォンなどアジア各国から、そして日本からも國村隼、竹中直人、倉田保昭、桜庭ななみ、斎藤工など実力派俳優が集結し、スクリーン上で躍動する。
今40年の時を経て、ウー監督により進化を遂げて甦る、衝撃と圧巻のサスペンス・アクション超大作、いよいよ日本上陸!

  

真実を、狩れ。運命を、撃て。

ストーリー

酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。

現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。

そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香とともに独自の捜査で追っていく。

カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。

次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。

何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。

  

作品レビュー

ジョン・ウーといえば、2丁拳銃アクション、シンボルの白い鳩、銃を向け合う二人、スローモーションのカット割りが定番だが、そのイメージを覆すことなく、本作でも白い鳩が登場する。

平和主義で非暴力主義のジョン・ウーが、平和の象徴の鳩と、バイオレンスを見せることで、暴力への警笛を鳴らしているそうだ。

物語は無実の罪を着せられた弁護士と、彼を執拗に追う孤高の刑事のバディムービーで、W主演のドゥ・チウ役のチャン・ハンユーは、若き日の高倉健をキリッとしたようなルックス。刑事・矢村を演じる福山雅治と対照的で男らしい雰囲気。

ハイブリットなガンアクションや殺陣のシーンが映画の大半を締め、物腰が柔らかく優しい役の多い福山雅治のイメージとは違う、矢村刑事のタフなアクションはひたすら素敵で、48歳には見えない美しさに見惚れてしまう。

冒頭で韓国のスター女優、ハ・ジウォンが演じる女殺し屋の凄まじいキレのガンアクションから始まり、主人公の弁護士ドゥ・チウが罠に墜ち逃亡者になるところからグイグイと、緊迫したサスペンスに引き込まれていく。

オール日本ロケでのド派手な撮影手法は、まさにハリウッド映画を観ているようだ。
矢村とドン・チウの、2人が手錠で繋がりながらも、殺し屋を制するバディアクションには大興奮。ココは日本なのに何故カンフーの達人の殺し屋が登場?…流石のジョン・ウー監督、ファンを唸らせる憎い演出が満載なのである。

映画の前半で、斎藤工がテロリストとしてカメオ出演しており、そのルックスはすごぶる格好良いが、カメオのため出番はあっさりと短いのが残念。

昨年韓国映画『哭声/コクソン』で怪演をし、海外作品に多く出演する國村隼が、天神製薬の社長役を演じている。

日中韓とアジアのスーパースターが揃い、ボーダレスでド肝を抜くダイナミックな逆輸入アクション「マンハント」は、映画館でお金を払って観るに相応しいスケールの大作で満足度も高い。

福山雅治ファンだけではなく、高倉健の映画を思い出したい方にも是非お勧めしたい。

予告動画

製作/キャスト

監督 : ジョン・ウー
キャスト :チャン・ハンユー/福山雅治/チー・ウェイ/ハ・ジウォン
友情出演:國村隼
特別出演 : 竹中直人/倉田保昭/斎藤工/
共演:アンジェルス・ウー/桜庭ななみ/池内博之/TAO/トクナガクニハル/矢島健一/田中圭/ジョーナカムラ/吉沢悠
原作:【君よ憤怒の河を渉れ】西村寿行

上映時間 110分
製作国:中国
配給:ギャガ
原題: 追捕 Manhunt

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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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