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ダンケルクからの決死の撤退…かつてない映像体験「ダンケルク」アカデミー賞、録音賞、編集賞、音響編集賞受賞!

 

第90回アカデミー賞、録音賞、編集賞、音響編集賞受賞!

世界が嫉妬する才能、ノーラン監督 “究極の映像体験“が待っている

『ダークナイト』で正義と悪の概念を覆し、『インセプション』で重力を操り、『インターステラー』では時間と空間をつないでみせた。新作ごとに、こんな見たことのない世界がまだあったのか、という驚嘆を次から次へと引き起こす。世界は彼の映像を待ちわび、YouTubeの予告再生数24時間で1200万回以上といった記録も珍しくない。いま次回作を最も期待される監督と言われるクリストファー・ノーランが、初めて実話に挑んだ本作は、これまでの戦争映画を超えた、まったく新たな映像体験。

描かれるのは、海岸に追い詰められた男たちの「戦い」ではなく、「撤退」の物語。脱出か、全滅か。陸海空の3視点同時進行の中、時間との戦いを刻々と描くノーラン監督ならではの緊迫のタイム・サスペンスが展開。息もつかさない99分間!Hスタイルズ、Mライランス、Tハーディほか出演。

ストーリー

生き抜け――。絶体絶命の地“ダンケルク”に追い詰められた若者たちの、時間との戦い。

1940年、フランス北端のダンケルク港に追い詰められた英仏連合軍の兵士40万人。祖国への生還を誓った若者たちのドラマが描かれる。限られた時間で兵士たちを救いだすために決行された、ドーバー海峡にいる全船舶を総動員した史上最大の撤退作戦。民間船をも含めた総勢700隻が自らの命も顧みずいっせいにダンケルクへと向かう。逃げ場もなく、ドイツ敵軍による陸海空3方向から猛攻撃が押し寄せる。タイムリミットが迫る中、若者たちは生きて帰ることができるのか――

作品レビュー

戦争映画という予備知識しかないまま、IMAXで鑑賞し、冒頭からその映像に度肝を抜かれた。
英仏連合軍視点の戦争映画だが、敵であるドイツ軍の姿は見えない。雨のような弾丸で敵は容赦なく攻撃してくる中、仲間が一人二人と死んでいく。しかし生き抜くことを諦めず、逃げる英国兵トミーと一緒に行動する感覚にさせられ、弾丸の音にビクつき、戦争の恐怖を味わうことになる。またストーリーの台詞は少なめで映像の2~3割程度しかない。言語よりもひたすら逃げることを表現したその映像にヒヤリとする。

第二次世界大戦をテーマにした作品を年に数本は鑑賞するが、この「ダンケルク」は一般的な戦闘シーンとは異なり、兵士同士の殺し合いは出てこない。ドイツ軍が攻める絶体絶命の状況下、フランスのダンケルク海岸で、ドーバー海峡を渡り本国へ戻るため救援を待つ40万人もの若い兵士たち。彼らが浜辺に追い詰められ、死と隣合わせの過酷な状況でどう生き抜くか?兵士たちと共に体感する映像体験型ムービーだ。

陸ではトミーやアレックス(ハリー・スタイルズ)そして仲間が海岸で救助を待つ物語。空はトム・ハーディが演じるイギリス空軍、スピットファイアのパイロットのコックピットの物語。海はイギリスからドーバー海峡を渡り、兵士たちの救助へと向かう民間船の物語。3視点が時間と共に同時進行し、映像が切り替わることで緊迫感を押し上げてくる。

ダンケルク海岸の潮の流れの速さと荒れた海や、1940年当時に復元した防波堤、石鹸のように泡立つ波が海岸に打ち寄せてくる様子。IMAXカメラで撮影された圧倒的な映像美。

切迫した時間と戦いの極限をサバイバルは、戦争の恐ろしさを再認識することになる。99分間の生き残りを賭けた撤退。その迫力の映像と音に思わず息を飲む。
オーケストラが奏でる劇中曲で体が緊張し、その音と映像に打ち負かされた。それが究極の臨場感、タイム・サスペンス映像の体験。
是非IMAXシアターで鑑賞してほしい。第二次世界大戦の暗雲を決めたという、ダンケルクの戦いは撤退することで、結果的に連合軍を勝利に導いたと言われ、現在も語り継がれる歴史上の事実である。

ダンケルク 予告

スタッフ/キャスト

・監督 クリストファー・ノーラン
・製作 エマ・トーマス
・音楽 ハンス・ジマー

キャスト
・フィオン・ホワイトヘッド
・ハリー・スタイルズ
・ケネス・ブラナー
・キリアン・マーフィ
・マーク・ライランス
・トム・ハーディ

オフィシャルサイト
#ダンケルク

上映時間:107分
配給:ワーナー・ブラザーズ
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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