全世界が注目!!累計発行部数2300万部を超える超人気コミックが、
アニメ、舞台、ゲーム化を経て、衝撃の実写映画化。
世界累計発行部数3000万部を誇る話題沸騰の超人気コミック「東京喰種 トーキョーグール」。
人を喰らう怪人“喰種(グール)”が跋扈する東京。人間の姿をしながら人肉を喰らう正体不明の“喰種”の脅威に人々は恐れを感じていた。読書好きの平凡な大学生・カネキは、通い詰める喫茶店「あんていく」で、自分と同じ作家の本を愛読する女性・リゼと出会い、想いを寄せる。自分の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。人の命を奪い、喰い生き永らえる怪人“喰種”の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、あるべき世界のあり方を模索する青年の未来は――!?
食物連鎖の頂点とされるヒトを狩るものたち、人はそれを喰種(グール)と呼ぶ。
両者の衝突が激化する中、いま一人の青年が立ち上がる。
人の姿をしながらも人を喰らう怪人【喰種(グール)】。水とコーヒー以外で摂取できるのは「人体」のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。ごく普通のさえない大学生の金木研(カネキ)は、ある日、事故に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた喰種の女性・リゼの臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・霧嶋董香(トーカ)と出会う。あんていくは喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつもカネキを助ける存在となっていく。喰種たちのことを深く知ることで、カネキは大切な仲間や友人とどう向き合うか葛藤する。そんな中、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった…。
映画を観るまでは「東京喰種」なる存在について何も知らなかった。
全世界で原作コミックが売れているとのことだが、日ごろ漫画にはすっかり疎くなっている。
しかし、やはり売れているのか、と実感したのはwordでこのタイトルを入力したとき。
「東京“グール”」というカタナカナが、まるで躊躇なく“喰種”と漢字変換された時。
こんな特殊な読み方が当たり前のように変換されることにいくぶん動揺してしまった。
ストーリーは予備知識がなくてもわかりやすかった。
ホラーとは認識していたものの、映画が始まって間もなく衝撃シーンの連続。
まるでクライマックスかと思えるような展開。凄惨な絵図に顔を覆いたくなってしまった。
人間を捕食する喰種(グール)は、通常時は人間と区別がつかないのに、変貌を遂げたときのおぞましさといったら。いろいろなパターンがあるものの、有名女優のあの方が、あんなに不気味な姿になってしまうなんて・・・よくこの仕事を引き受けたなぁ・・・女優魂スゴイ・・・と妙なところに感心してしまった。
人間を食らう許しがたい怪物たちと、戦う人間たち。普通は人間が主人公だと思うが、この作品では喰種(元人間)が主人公だ。物語は喰種側の視点で描かれていて、その立場の難しさ、生き様の苦しさに感情移入してしまう。
喰種排除に執念を燃やす捜査官、間戸役には我らが北海道スターの大泉洋が扮するが、全くこの人の憎らしさと言ったら!冷酷で残忍きわまりなくて憎たらしいのだけれど、人間側が主人公ならきっと勇敢なヒーローであるはずだし・・・といろいろ複雑に思えてしまう。
ストーリーもさることながら、実力派スターたちの競演や特異な映像は見ごたえ十分。
恐ろしくも、続編や原作も気になってしまう渾身の力作だった。
作品データ
2017年/日本/119分
配給: 松竹
©「東京喰種」製作委員会 ©石田スイ/集英社