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『ルーム』ブリー・ラーソン主演 あらすじ 感想

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本年度アカデミー賞 主演女優賞受賞! ルーム  

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ルームから脱出した母と息子、その先の驚愕の運命とは──?
奇跡も起こす、それこそが愛──魂が慟哭する衝撃の感動作

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閉じ込められた〈部屋〉から、脱出した母と子。
母は押し寄せる現実に立ち向かい、〈部屋〉しか知らずに育った息子は〈本当の世界〉と出会っていく――。衝撃に胸をつかまれ、ふたりの生きる輝きに嗚咽が漏れる、世紀の愛の物語。

ニックと名乗る男に誘拐され、彼の自宅の裏庭にある部屋に監禁されてしまったジョイ。当時19歳だった彼女は、それから2年後、度重なる性的暴力によって妊娠、息子・ジャックを出産する。

突然の監禁から7年が経ち、ジャックが5歳になった時、ジョイは全てを賭けた脱出を決意。奪われた人生を取り戻すため、そして何より「部屋」しか知らない息子に外の世界をみせるために。

脱出は無事成功し、晴れて自由になった2人だったが、長い間社会から切り離されていた彼らには、“外の世界”で想像以上の困難が待ち受けていた。

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聞くだけで辛いストーリーだが、前半は監禁されている母と息子の小さな部屋での暮らしが映像に映し出される。

その部屋は10平方メートルぐらいの部屋で。窓がひとつしかなくて、その窓は天井についている天窓だけ。空しか見えない部屋、撮影カメラの視点は5歳のジャック目線でもある。

彼らがどうやって監禁から脱出するのか?

映画の後半は脱出してから、主に母親ジョイのストレスや家族との関わりが中心となっている。

原作は部屋というタイトルでオーストリアの実の父親による24年間の監禁事件を基にした小説で、他にも世界ではこのような誘拐監禁事件がある。

つい先日、日本でも埼玉県朝霞市の女子中学生誘拐監禁事件で逮捕者が出ており、この映画との共通点がある。

 

アカデミー賞、主演女優賞のブリー・ラーソンの演技は素晴らしかった。同様にジャック役のジェイコブ・トレンブレイ君の天使のようにあどけない演技力が本当にすごい。

小さい部屋だけが世界だと信じていた子供が、本当の世界を見て驚きながらも外界に順応していくシーンは涙無くしては見られない。

映画は母親と息子がどのように大きなトラウマを乗り越えていくのかがテーマであり、犯人に対しての復讐劇では無いが、考えさせられる映画である。

 

監督:レニー・アブラハムソン

キャスト:ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ

©ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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