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町に突然ペンギンたちが現れた。「ペンギン・ハイウェイ」 あらすじ 感想

作品紹介
新世代の才能と、日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し、
鮮やかに描き出す、心弾む青春ファンタジー!

「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」など、数々のベストセラー作品をもつ森見登美彦の「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)。
少年の一夏の成長を独特の世界観で瑞々しく描き、多くのファンに支持され続けている作品が、気鋭のアニメーションスタジオ・スタジオコロリドにより、この夏アニメーション映画として生まれ変わります。

監督は、「フミコの告白」で国内外の賞を多数受賞し、『陽なたのアオシグレ』(13年)でも第17回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出されるなど、アニメーション界で今最もその才能に注目が集まるクリエイターの一人、石田祐康。

声の出演として、主人公アオヤマ君役に、オーディションで役を射止めた若手女優・北香那。そして無邪気で明るい一面と、ミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん”を、演技派女優・蒼井優が演じます。
さらにアオヤマ君のお父さん役に西島秀俊、ハマモトさんのお父さん役に竹中直人と、豪華名優たちが脇を固めます。
また、主題歌は宇多田ヒカルが担当。本作のための新曲「Good Night」を書き下ろしました。

無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描かれる、“果てしない世界の謎”と“冒険”。 新世代の才能と、日本屈指の実力派スタッフ・キャストが集結し、鮮やかに描き出す “心弾む青春ファンタジー映画”が、この夏誕生します。

ストーリー

少し不思議で、一生忘れない、あの夏が始まる。
小学四年生のアオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。
毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も真面目に続けていた。

ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。

「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」

一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。

そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。

果たして、 お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか― !?

試写の感想

小学四年生のアオヤマ君は規則正しく研究熱心。いちばん興味があるのは、アオヤマ君が通う歯科医院のお姉さん(と、お姉さんの大きな胸)について。

街に突然現れたペンギンについて友達のウチダ君と調査したり探検したりするのは小学四年生らしいのに、ガキ大将のスズキ君イジメられても意地をはったり、それでも泣いたり喚いたりせず冷静に分析したりと大人びている。

ペンギンの研究を進めていくにつれて、森の奥に不思議な物体を発見してしまうアオヤマ君。クラスメイトのハマモトさんと共同研究者となり、ウチダ君と共に観察を続けていく。

ペンギンとはなんなのか、お姉さんとの関係は。最初から最後までジュブナイル的SFが続いていくが、終盤はミステリーな展開もあって色々と考えさせられた。
懐かしいようなこの不思議な世界観は、原作者・森見登美彦の原点が”ドラえもん”であると聞いて納得した。

美しい映像美と、大人のズルさや少年の純粋さを描いた「ペンギン・ハイウェイ」は、ぜひこの夏に見て欲しい作品だと言える。

予告動画

出演:北 香那 蒼井 優  
   釘宮理恵 潘 めぐみ 福井美樹 能登麻美子 久野美咲  
   西島秀俊 竹中直人

主題歌:「Good Night」宇多田ヒカル(EPICレコードジャパン)

原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(角川文庫刊)
監督:石田祐康
キャラクターデザイン:新井陽次郎
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
音楽:阿部海太郎
制作:スタジオコロリド
上映時間:1時間59分

公式サイト

(C) 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

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