
作品紹介
漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズの原点であり映像化を望む声が最も多い人気エピソードを邦画初“全編ヴェネツィアロケ”敢行で完全映画化!「岸辺露伴」史上最大スケールで描く極上サスペンス。
ストーリー
漫画家・岸辺露伴はヴェネツィアの教会で、仮面を被った男の恐ろしい懺悔を聞く。それは誤って浮浪者を殺したことでかけられた「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いの告白だった。幸福から必死に逃れようと生きてきた男は、ある日無邪気に遊ぶ娘を見て「心からの幸せ」を感じてしまう。その瞬間、死んだ筈の浮浪者が現れ、ポップコーンを使った試練に挑まされる。
「ポップコーンを投げて3回続けて口でキャッチできたら俺の呪いは消える。しかし失敗したら最大の絶望を受け入れろ…」。奇妙な告白にのめりこむ露伴は、相手を本にして人の記憶や体験を読むことができる特殊能力を使ってしまう…。やがて自身にも「幸福になる呪い」が襲いかかっている事に気付く。
作品レビュー
荒木飛呂彦原作×邦画初“オールヴェネツィアロケ敢行!
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのスピンオフ「岸辺露伴は動かない」を高橋一生主演で実写化したテレビドラマの映画版第2作。
前作の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、ルーヴル美術館共同企画作品(日本人漫画家史上初!)として描かれた荒木飛呂彦初のフルカラー作品を完全映画化したものだったが、今回はオールヴェネツィアロケというこの豪華さ。
美しい舞台に岸辺露伴が立つ。それだけで崇高で、特別な想いが溢れる。
ストーリーは原作漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズを読んでいる人ならピンとくる「懺悔室」を主体としているが、映画オリジナルエピソードが加わり予想出来ない内容となっている。

罪深き“告白“が招く、極上サスペンス。
高橋一生と飯豊まりえ。2人が演じる岸辺露伴と泉京香のやり取りや、泉京香の個性的なファッションを見るのが好きな自分としてはその部分は少しだけ物足りなかった。
かつての自分の過ちを、何故また繰り返すのか。
仮面をかぶった男の恐ろしい懺悔と呪いの告白により、人それぞれ感じ方の違う幸福と絶望について考えさせられる事になった。
レギュラー陣に加え、井浦新、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介が新たに参加した今作。
是非体感して欲しい。

『岸辺露伴は動かない 懺悔室』
出演:高橋一生 飯豊まりえ / 玉城ティナ 戸次重幸 大東駿介 / 井浦新
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴は動かない 懺悔室」(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:渡辺一貴
製作:『岸辺露伴は動かない 懺悔室』 製作委員会
配給:アスミック・エース
© 2025『岸辺露伴は動かない 懺悔室』製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
投稿者プロフィール
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兼平ゆきえ
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映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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