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スタジオポノック『屋根裏のラジャー』 作品レビュー

作品紹介

この冬、『メアリと魔女の花』スタジオポノックが全世界に贈る待望の最新作!
ようこそ、イマジナリの世界へ。

長編第一作『メアリと魔女の花』が 150 の国と地域で公開され、世界で鮮烈なデビューを飾ったスタジオポノック。その長編アニメーション最新作『屋根裏のラジャー』が公開となる。イギリスの詩人・作家の A.Fハロルドによる感動作「The Imaginary」を原作とし、想像から生まれたイマジナリーフレンド達による人間には決して見えない大冒険を、スタジオポノックの圧倒的なアニメーションで描く超大作が始動します。

ストーリー

彼の名はラジャー。
世界の誰にも、その姿は見えない。
なぜなら、ラジャーは愛をなくした少女の
想像の友だち―イマジナリ―。

しかし、イマジナリには運命があった。
人間に忘れられると、消えていく。
失意のラジャーがたどり着いたのは、
かつて人間に忘れさられた想像たちが
身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」だった――。

作品レビュー

ようこそ、《イマジナリ》の世界へ!

2023年12月15日に公開されるスタジオポノックの最新作、『屋根裏のラジャー』。

歴代のスタジオジブリ作品で活躍した監督・百瀬義行による長編アニメーション作品となる。

世界は残酷で愛に溢れている。

この作品の真髄はまさにそれで、哀しみと虚しさに加え安らぎも愛も詰まっていた。

主人公は“誰にも見えない少年”ラジャー(寺田心)と、想像上の友だちとして彼を生み出した少女・アマンダ(鈴木梨央)。

ふたりは想像と現実の世界を駆けめぐり、かけがえのない時間を過ごす。

ある事情から孤独に生きるアマンダだが、彼女の豊かな想像力は見事でラジャーとの冒険の舞台はどれも壮大だ。

美しいその世界を眺めながら、子供の頃の自分はどんな想像をしていただろうか……そんな事を思う。

ある日、ラジャーを狙う謎の男・ミスター・バンティング(イッセー尾形)が現れ“想像”の世界が消えてしまうような出来事が起こる。

失意に沈むラジャーを導いてくれるのは不思議な猫、ジンザン(山田孝之)。

山田孝之が猫を演じるのは今作で4作目!

圧倒的認知度を誇る猫型ロボットの出てくる国民的アニメは置いておいて、彼は最早日本を代表する猫俳優と言っても過言ではない。(※筆者の独断)

そっけないようでいて案外面倒見が良いあたりは彼の得意なスタイルなのではないだろうか。

イマジナリの世界で出会ったエミリ(仲里依紗)などの仲間と共にミスター・バンティングに挑むラジャーの挑戦。

映像が美しいだけの作品はここ数年沢山作られているが、大人もハラハラドキドキ楽しめるクオリティの高い作品だった。

『屋根裏のラジャー』


声優: 寺田心 鈴木梨央
安藤サクラ
仲里依紗  杉咲花  山田孝之
高畑淳子  寺尾聰
イッセー尾形
監督:百瀬義行
公式サイト
上映時間: 108分
© 2023 Ponoc

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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