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『死霊館のシスター 呪いの秘密』 作品レビュー

作品紹介

 ジェームズ・ワン製作『死霊館のシスター 呪いの秘密』
全世界興行収入3000億円超えの大ヒットを記録した、実際にあった心霊現象を映画化した「死霊館」「アナベル」シリーズの最新作。 すべての呪いとポルターガイストの元凶となった“シスター ヴァラク”——その最恐の秘密と真相とはいったい何か!?

ストーリー

フランスの寄宿学校で子供たちが走り回るなか「この学校、何か嫌な感じがする」と語る少女ソフィの視線の先に、突如悶え苦しみ始めるフレンチ―の姿が。邪悪な存在を感じ取り、怯えるソフィに「何を見た?」とアイリーンが問いかけると、その答えは「シスター」だった。
その答えにより、再びあの“シスター ヴァラク”の邪悪な呪いを感じ始めたアイリーンは、その元凶を突き止めるため、行動に出る。「あの悪魔はかつて天使だった」、「神に拒まれ力を失った」と語られ、徐々にその正体に近づくアイリーンだが……。

作品レビュー

2023年10月13日の金曜日。

あの「死霊館」シリーズの生みの親ジェームズ・ワンが、恐ろしい呪いの秘密を世に放つ!

実際の心霊現象をベースに描いた人気ホラー「死霊館」や、同作から誕生した「アナベル」シリーズ。

これらの「死霊館ユニバース」10周年となる年に製作を手掛けた今作は、シリーズの始まりの物語を描いた「死霊館のシスター」の続編となる。

死霊館ユニバースが好きな自分が思うのは、ホラーが苦手な人にはこのシリーズはおすすめしないという点。

当たり前のような話だが、これは結構重要だと感じている。

ホラーにはいくつか種類・系統があり、登場人物のやりとりが意外とコミカルなものや極力グロいシーンを減らしているようなもの、びっくり箱やお化け屋敷のようなアトラクション的なものも多い。

それらの作品は、ストーリーが面白かったり好きな俳優が出ているなどの理由で普段はホラーを観ないという人にもおすすめしやすかったりするのだ。

逆に、死霊館ユニバースはホラーが好きな人が太鼓判を押しているものが大半。

恐怖を中和させる演出はなく本格的に怯えさせにきていると感じるし、我々はそこに期待して観ている。

今作はそこまで恐怖度数は高くないが、ゾクっとする場面は勿論多くあり、謎解きのように展開するストーリーも興味深かった。

1956年、フランスで起こった神父殺人事件をきっかけに世界に悪が蔓延。

ある特殊な能力を持つシスターのアイリーンは、教会の要請を受けて事件の調査に乗り出す事になる。

時系列的に、2018年に公開された「死霊館のシスター」を復習してから今作を鑑賞する事を推奨したい。

もし未視聴で今作を観たとしても過去の出来事や繋がりをおさらいしてくれるような作りにはなってはいるが、ホラー作品はいかにその世界観に没頭出来るかが鍵だ。

また、この2作は主人公アイリーン役をタイッサ・ファーミガが演じており、イメージを崩す事なく入り込めるのもポイントが高い。

この秋、ジェームズ・ワンが贈る 『死霊館』ユニバース、全ての原点となる最恐ホラーを見届けて欲しい。

『死霊館のシスター 呪いの秘密』


監督:マイケル・チャベス(『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(21))
製作:ジェームズ・ワン
出演:タイッサ・ファーミガ ほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間: 110分
公式サイト
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投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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