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タイムループアドベンチャー【ザ・フラッシュ】 作品レビュー

作品紹介

世界をこの映画が変えるー 
過去を変えてしまった地上最速ヒーロー“フラッシュ”が異世界のバットマン、スーパーガールに遭遇 !?
THE BATMAN− ザ ・ バットマン 』 22 、 『 ジョーカー 』 19 など数々の大ヒット作を生み出してきた DC 。 ジェームズ ・ ガンが 《 DC ユニバース DCU の起点となる作品 》 と位置付け、 DCU のゲームチェンジャーとなる本作 。
時空を超えて DC ヒーローたちが交錯する超速タイムループ ・アドベンチャー『 ザ ・フラッシュ 』 は 2023年6 月16日 金日米同時劇場公開となる。

ストーリー

バットマン、スーパーマンのDC最高傑作、誕生!
地上最速ヒーロー“フラッシュ”は亡き母を想うあまり“過去”に遡り彼女の命を救うが、その行動が“現在”に歪みをもたらしてしまう。スーパーマンらはこの世界には存在せず、バットマンはまったくの別人に。
さらに、かつてスーパーマンが倒したはずの敵が大軍勢を率いて襲来、地球植民地化を始める。 フラッシュは別人のバットマン、黒髪のスーパーガールとともに、世界を元に戻し人々を救おうとするが…。 時空を超えてDCヒーローたちが交錯するタイムループ・アドベンチャー!

作品レビュー

映画『ザ・フラッシュ』はスピード感あふれるタイムリープ・エンターテインメント作品であり、ユーモアと感動をバランス良く組み合わせ、主演のエズラ・ミラーのチャーミングな表情と演技が素晴らしく、二つの次元で異なる主人公バリー・アレンを見事に演じ分け、コミカルな効果を生み出している。

スリル満点のタイムトラベルとマルチバースでの冒険を描きながら、バリーの母との再会への希望を中心に展開し、感動的なシーンは心に響くものがある。また、ベン・アフレックとマイケル・キートン版のバットマンの復帰も見どころの一つだ。

しかしストーリーの進行には無駄が多く、マルチバースの概念やキャラクターの登場に少々混乱があるように思う。

特にサッシャ・カジェが演じたスーパーガールの存在はあまり活かされず、与えられた役割は限られていたように感じ、『スーパーマン』シリーズのヴィラン・ゾッド将軍のキャラクターに新鮮味を感じられないが、アメコミならではの無限の世界を提供してくれる。

スピーディで驚きに満ちたストーリー展開は、否応無しに観客を引き込むだろう。アンディ・ムスキエッティ監督は主人公・バリー・アレンの母親を思う感情的な要素に常に焦点を当てることで、物語に深みを与えた。

「ザ・フラッシュ」はエンターテイメントなスーパーヒーロー映画として楽しめるだろう。アメコミの世界観とマルチバースで異なる性格を持った主人公を務めたエズラ・ミラーの繊細な演技、2人のバットマンの復帰など、DCEUファンには見逃せない魅力がたくさん詰まった作品である。

【ザ・フラッシュ】


監督:アンディ・ ムスキエティ (『 IT/ イット それ が見えたら 、 終わり 。 』
出演:エズラ・ ミラー/ベン ・ アフレック/マイケル ・ キートン/サッシャ ・ カジェ/マイケル ・ シャノン
上映時間:  2時間 35分
配給:ワーナー・ ブラザース映画 
公式サイト
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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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