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『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』作品レビュー

作品紹介

シリーズ累計観客動員556万人・興行収入78億円突破、男たちの友情と熱き闘いを様々なメディアで描く「HiGH&LOW」シリーズと、累計8000万部突破・不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」(原作・髙橋ヒロシ)の、2大最強コンテンツ・クロスオーバー映画『HiGH&LOW THE WORST』の続編が『HiGH&LOW THE WORST X』。前作に引き続き、今作でも原案・キャラクター設定を髙橋ヒロシが務め、前作激突した鬼邪高校と鳳仙学園をはじめ、鬼邪高を狙う新たな高校や新キャラクターが次々と登場し、シリーズ史上最大の頂上決戦となる。

ストーリー

SWORDの「O」鬼邪(おや)高校。
定時と全日に分かれるSWORD地区最凶の不良高校である。その全日制で頭を張る花岡楓士雄(はなおか・ふじお / 川村壱馬)は、数々の伝説を持つ最強の男・ラオウをたずねて、戸亜留(とある)市にある鈴蘭(すずらん)男子高校を訪れていた。その頃、鬼邪高の首を狙うSWORD内の不良達は、虎視眈々とその機会を伺っていた…。
中でも、エンジ色の学ラン、通称“血の門”と呼ばれる瀬ノ門(せのもん)工業高校の頭・天下井公平(あまがい・こうへい / 三山凌輝)は、須嵜亮(すざき・りょう / 中本悠太)という最強の男の力を手に入れ、さらには、同じく鬼邪高の首を狙う鎌坂(かまさか)高校と江罵羅(えばら)商業高校を傘下に加え、「三校連合」を築き、その勢力を拡大していく。

鬼邪高の高城司(たかじょう・つかさ / 吉野北人)と轟洋介(とどろき・ようすけ / 前田公輝)は、そんな三校連合の怪しい動きをいち早く察知するも…その時は突然、訪れる。遂に、三校連合による鬼邪高狩りが始まったのだ。
不意をつかれ、急襲されてしまう形となった鬼邪高の男達。圧倒的不利な状況下で、これまで己の拳一つで答えを導いて来た楓士雄は、次々に潰されていく仲間達を守り抜く事は出来るのか!?

そして、三校連合最強の刺客、須嵜との頂上決戦に挑む楓士雄!
楓士雄の拳はいったい何を語るのか?本物のテッペンを決める戦いが今、始まる。

作品レビュー

「HiGH&LOW」シリーズは2015 年にドラマからスタートし、2016年に映画化され、その後スピンオフを入れて本作が7作品目となる。

2016年の第一作目では、街や地区を統括する不良チームやバイク好きの仲間同士の小競り合いが、やがて抗争へと膨らみ、地域の暴力団や韓国マフィアも総出の大きな闘いへと発展するという、不良サスペンス映画だった。

前作『HiGH&LOW THE WORST 』では、不良漫画の金字塔「クローズ」・「WORST」(原作:高橋ヒロシ)と「HiGH&LOW」の奇跡のクロスオーバーが実現した。
本作では鬼邪高校・定時制の番長・村山(山田裕貴)は卒業したのか本作には登場せず、鬼邪高全日の頭を張る花岡楓士雄(川村壱馬)を中心に、近隣高校との喧嘩バトルへと拡大していく。


一作目と比較すると、暴力団や韓国マフィアの犯罪者たちが登場しないので、純粋に高校生の不良同士が喧嘩をした後で友情を育むという、不良漫画ならではの青春物語だ。

鈴蘭高校で、最強の男と恐れられるラオウ役を務めたのが、プロ格闘家の三上ヘンリー大智で圧倒的な存在感を放っている。また、前田公輝・時任勇気・うえきやサトシ・小柳心など、30代の俳優たちが演じているヤンキー高校生たちも見どころのひとつだ。

不良イケメン男子高生たちが、勉強よりも喧嘩に明け暮れては、それぞれ強さを比べて争うという、昭和懐かしいヤンキーたち。令和の目線で観ると実に平和に思える。アクロバティックなアクションシーンでEXILE TRIBEの劇中歌が喧嘩を盛り上げる。

激闘バイオレンスは毎回凄まじいが、死傷者が出ないので安心して観ることができる。リアルで他人を殴ったら死んでしまいますので、決して映画の真似をしないように!

予告動画

『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』

– キャスト –
【鬼邪高校】
川村壱馬、吉野北人、佐藤流司、神尾楓珠、福山康平、龍、鈴木昂秀、うえきやサトシ、中島健/森崎ウィン/前田公輝
【瀬ノ門工業高校】
中本悠太(NCT)、三山凌輝(RYOKI)、永沼伊久也、比嘉涼樹
【鎌坂高校】
藤原樹、岡宏明
【江罵羅商業高校】
長谷川慎、陣、今村謙斗
【鳳仙学園】
塩野瑛久、葵揚、小柳心、荒井敦史、堀夏喜、坂口涼太郎、志尊淳
【鈴蘭男子高校】
三上ヘンリー大智、板垣瑞生、時任勇気、八木勇征、木村慧人、高橋祐理
– スタッフ –
企画プロデュース:EXILE HIRO
総監督:二宮”NINO”大輔
監督:平沼紀久
原案・キャラクター設定:髙橋ヒロシ
配給:松竹
製作:『HiGH&LOW』製作委員会
©2022「HiGH&LOW THE WORST X」製作委員会 ©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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