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『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』 作品レビュー

作品紹介

『デッドプール』で押しも押されぬスターとなり、『フリー・ガイ』で愛されキャラであることを改めて証明したライアン・レイノルズ。『スター・ウォーズ』やマーベル・シネマティック・ユニバースへのレキュラー出演で、映画ファンの間で知らないものがいない演技派クセ物アクター、サミュエル・L・ジャクソン。そんな両者が、がっつりタッグを組んだ『ヒットマンズ・ボディガード』続編『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』が、いよいよ上陸︕


ライアンがふんするのは超⼀流のボディガードで、サミュエルは最強の殺し屋。かたや命を守る者で、かたや命を奪う者。相容れないはずのふたりが再びタッグを組み、とてつもなくヤバい化学反応を起こす︕
イギリスで最⾼のボディガードと呼ばれるマイケル・ブライスの運命は、国際法廷で証⼈となった最強の殺し屋ダリウス・キンケイドの警護をやり遂げたことで狂い始めていた。以来、ココロを病んでセラピーに通い、ライセンスははく奪されたまま。さらに悪いことに、バカンス先でダリウスの狂暴な妻ソニアと遭遇したことで、図らずも⼤騒動に巻き込まれる。インターポールに⽬を付けられ、ダリウスやソニアとともに、ヨーロッパをターゲットにしたサイバーテロ計画の阻⽌に駆り出されるマイケル。果たして彼らは、このミッションをコンプリートできるのか︖

ストーリー

英国でナンバーワン、トリプルAの称号を誇ったボディガード、マイケル・ブライスも今や落ち⽬。宿敵である凄腕の殺し屋ダリウス・キンケイドを保護し、国際裁判所に送り届けるという難易度の⾼い任務をこなした代償は、あまりにも⼤きかった。ダリウスに保護対象者を殺害されたトラウマにさいなまれて神経症に
陥り、ライセンスをはく奪されたばかりか、セラピーに通うも医師にサジを投げられる⽇々。仕事から離れようとして出かけたイタリアのバカンス先にも災難は待ち受けていた。
ソニア・キンケイド――ダリウスの型破りな妻にして、詐欺師。彼⼥に拉致されたマイケルは、ハネムーンのさなかにマフィアに捕まったダリウスを救出するというミッションを強いられる。できることなら関わりたくないが、キレると何をしでかすかわからない激情的なソニアも恐ろしい。クレージーな彼⼥に振り回されながらも、ダリウスの救出に成功するマイケル。ところが、彼らが殺したマフィアの中には、インターポールへの情報提供者も混じっていた。怒ったインターポールの捜査官ボビーに拘束され、マイケルとダリウス、ソニアの3⼈は捜査に協⼒するハメになる。

インターポールが追っていたのは、クロアチアのインフラを壊滅に追い込んだほどの最先鋭ハイテク装置の密売。ギリシャの⼤富豪アリストテレスは狂信的な愛国主義者で、祖国に経済制裁を課すEUに、この装置を使ってサイバーテロを企てていた。その取引現場に潜伏したマイケルたちは⼀度は装置の奪取に成功す
るが、アリストテレスの包囲網は彼らをジワジワと苦しめていく。新婚旅⾏の続きのような気分でミッションに当たっていたダリウスとソニアに対して、かわいそうなのはマイケルだ。巻き込まれたあげく、⼼も体もボロボロになり、ライセンス失効以来、疎遠となっていた、伝説のボディガードである⽗を頼る。しかし、アリストテレスの魔の⼿は、すぐそこに迫っていた。3⼈は世界を救うことができるのか︖
そして、ひたすら打ちのめされ、神経をすり減らすマイケルの運命は⁉。

作品レビュー

2017年の前作『ヒットマンズ・ボディガード』(日本未公開)の続編となる本作『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』がいよいよ劇場公開となる。前作、日本ではNetflix独占配信のみだったが、面白さとド派手アクションがさらにパワーアップし、いよいよ劇場で登場だ。
超⼀流ボディガード・マイケル(ライアン・レイノルズ)✖最強の殺し屋・ダリウス(サミュエル・L.ジャクソン)のバディ+ダリウスのとんでもワイフ・ソニア(サルマ・ハエック)が巻き起こす、ハチャメチャなアクションコメディだ。

ボディガードのマイケルはトリプルA級のボディガード資格を剥奪されたまま、過去の失態に悩んでいた。⽣活は破綻しているが、絶対に嫌なのはヒットマン・ダリウスとまた関わりを持つことだった。だが運命の⼥神はマイケルをもてあそぶ。

今回はダリウスが、クレイジーなメキシコ⼈妻のソフィアと共に、またもマイケルを危険でアナーキーな世界に引きずり込むことになる。

3⼈の旅には、爆発、ギャングの襲撃、カーチェイス、バーでの乱闘、銃撃戦、軽い拷問など、ありとあらゆる⼤混乱が巻き起こる。そして彼らは意に反して、富と権⼒を持つ独裁者から、ヨーロッパを救うことを余儀なくされるのだった・・・

前作の『ヒットマンズ・ボディガード』を必ずストリーミングで学習してほしい。前作のマイケルは、元彼女で捜査官アメリアとの恋愛に悩んでいたが、本作ではアメリアは登場せず、ボディガード資格が無いマイケル、ヒットマンのダリウスと詐欺師で妻・ソフィアの3人の絆やチームプレー、彼らが巻き起こす海上での⼤混乱や銃撃戦と爆発シーンなど見どころは多い。

アリストテレス(ギリシャの⼤富豪)役に、アントニオ・バンデラス、マイケルの養父役にモーガン・フリーマンと脇を固めるキャラも濃く、場面を盛り上げてくれ、さらにソニアの衝撃の過去が明らかとなる。

爆笑とアクションのバランスが絶妙で、ストレス発散に丁度良い。心が疲れている時にオススメの映画だ。

予告動画

『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』

出演:ライアン・レイノルズ、サミュエル・L.ジャクソン、サルマ・ハエック、アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマン、フランク・グリロほか
監督︓パトリック・ヒューズ『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』、『ヒットマンズ・ボディガード』
2020年/アメリカ/116分
原題『HITMANʼS WIFEʼS BODYGUARD』
配給︓REGENTS
提供︓REGENTS/ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト
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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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