誰もが子供の頃に体験する潜在的かつ日常的な“恐怖”を増幅させながら、ホラーの定石をことごとく覆すことで、全世界を震え上がらせてきたホラー界の鬼才<ジェームズ・ワン監督>。予想できない驚きと未知の恐怖が記憶に残り続ける数々の傑作ホラーを生み出してきた。
ホラー映画で培った抜群のカメラワークと圧倒的なスピードと迫力で『ワイルド・スピードSKY MISSION 』ではシリーズ史上最高興行収入を記録『アクアマン』では世界中で大ヒットを記録と、今や映画界の大ヒットメーカーになったジェームズ・ワン監督が自ら書き下ろした完全オリジナルストーリー 『マリグナント 狂暴な悪夢』で、この秋、新次元の恐怖へと誘う!
ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人を目撃するという「悪夢体験」に苛まれはじめるマディソン。予測不能な素早い動きと超人的能力で、人々を殺していく漆黒の殺人鬼。彼女が夢の中で見た殺人の数々は、現実世界でも起きてしまう――。 殺人が起きる度、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自身の秘められた過去に導かれていく。そして、ついにその邪悪な手がマディソンの元へ届くとき、その“狂暴な悪夢”の正体=G が明らかに…!?
これはただの悪夢か、それとも現実か。
次々に起こる不可解な現象は、忘れ去られていた過去を浮き彫りにする ー
ジェームズ・ワン、イングリッド・ビス、アケラ・クーパーによるオリジナルストーリーをもとに、クーパーが脚本を担当し、ジェームズ・ワンが監督した『マリグナント 狂暴な悪夢』
「死霊館」ユニバースを生み出し、「ソウ」や「インシディアス」シリーズなど数々のホラーを手がけているジェームズ・ワン監督だが、ここ数年は「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などアクション超大作でも大ヒットを連発。
その溢れ出る才能は素晴らしいのだけれど、ファンとしてはそろそろ彼のホラー・スリラー映画が観てみたい…そう思っていたタイミングで帰ってきてくれた事に喜びと感謝しかない。
主人公は仕事熱心で家族思いの妊婦、マディソン。
産まれてくる子供の為に夫からの酷いDVに耐える日々だったが、ある事件の後から目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられる悪夢に苛まれるようになった。
その夢はあまりにもリアルで、日を追うごとに憔悴していくマディソンの姿が非常に痛々しい。
最初から息を呑むシーンの連続でどうにも過敏になってしまうが、彼女を心配する母と妹がとても強くて優しく、その家族愛には束の間の安堵を覚えた。
マディソンが何故そこまで子供を産みたかったのか。それもまた、このストーリーに深く繋がっている。
起こるべくして起こってしまったこの惨劇。
悪夢の正体が明らかになるその時には、恐怖だけでなく哀しみも感じる事だろう。
ホラー・スリラー作品を観る中で視覚や聴覚への刺激以外で何に恐怖するのかといえば、その出来事が本当に起こるのでは?もしくは過去に起こったのではないかと錯覚してしまう事ではないだろうか。
自分が知らないだけで、もしかしたらこれに似た事例があったのかもしれない。そう思わせる程リアルな内容の作品は何年経っても忘れられないインパクトを残す。
いくつかの突っ込みどころはそれはそれとして、この作品にはそんな恐怖を感じた。
更には、ジェームズ・ワン監督ならではのスピード感と迫力のある映像。
これは是非、真っ暗な劇場の大きなスクリーンで体験して欲しい。
主演は「アナベル 死霊館の人形」のアナベル・ウォーリス。
内容に触れてしまう為多くを語れないが、非常に難しい役を見事に演じてくれており、そのおかげでより深くこの作品に入り込む事が出来た。
◇スタッフ、キャスト
監督:ジェームズ・ワン
脚本:アケラ・クーパー
出演: アナベル・ウォーリス、マディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、マイコール・ブリアナ・ホワイトほか
公式サイト
#マリグナント
上映時間:111分
レイティング:R18+
© 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved