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アクション超大作!「ワンダーウーマン 1984」作品レビュー

作品紹介

この冬一本のアクション超大作、全米に先駆け日本公開! 世界中の誰もが自分の欲望を叶えられてしまったら—— ヒーロー界最強の戦士<ワンダーウーマン>を襲う、かつてない敵と全人類滅亡の脅威。 崩壊目前の世界を救うため、最強の戦士が失うものとは何か!? 陸海空を駆け巡る体感型バトル!

ストーリー

スピード・力・戦術すべてを備えたヒーロー界最強の戦士<ワンダーウーマン>を襲う、全人類滅亡の脅威とは。世界中の誰もが自分の欲望を叶えられてしまったら——禁断の力を手にした、かつてない敵マックスの巨大な陰謀、そして正体不明の敵チーターの登場。崩壊目前の世界を救うため、最強の戦士が失うものとは何か!?

作品レビュー

2020年、コロナ禍でハリウッド超大作映画の多くが公開延期となる中、2020年最後を飾るに相応しいアクション超大作が、日本を皮切りに世界で公開となる。
第一作の「ワンダーウーマン」は第一次大戦下が舞台だった。続編の本作「ワンダーウーマン1984」の舞台は1984年。バブル時代で栄華を極め米ソは冷戦で緊張状態の中、人々は欲望に翻弄された時代である。

ワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)は、地味にヒーロー活動をしながら、ワシントンD.C.のスミソニアン博物館で考古学者として生活していた。美しく優しい彼女だが恋人のスティーブを失ってから、友達を作らず同じルーティンの日々だった。

ある日、スミソニアン博物館で働くダイアナの同僚バーバラ(クリステン・ウィグ)と交友を持ち、そして巨大な陰謀を企てる謎の男マックス(ペドロ・パスカル)と出会う。
さらに前作でワンダーウーマンと共に世界の脅威に立ち向かった、死んだはずのスティーブ(クリス・パイン)と再会し幸せを感じるダイアナだが、周囲は不穏な空気に包まれていく。

2020年、世界中で新型コロナウィルスの感染拡大と、波乱と不安に満ちた米大統領選挙で米国では社会と人種が分断の最中に製作された本作は、女性監督パティ・ジェンキンスならではのメッセージが散りばめられている。人間が私利のため欲望を持ち、己を満たす為に願えば人類はどのようにして破滅するか?を丁寧に教えてくれている。

本作最強ヴィラン・マックスは、ブロンドヘアに高級スーツのアメリカのビジネスマン。マックスを見てトランプ大統領に似ていると思うのは私だけでは無いだろう。ただしこのマックスはヴィランながらも、現代人が共感する憎めない何かを持っている。その何かは観てのお楽しみだ。


マックスはビジネスを成功させたいと強く願う、それに関連した世界中の人々の欲の深い戦いに巻き込まれるダイアナ。本作の見どころ、不明の敵チーターと対決するダイアナが着用する「ゴールドアーマー」はアマゾン戦士を包み込む魔法の鎧で由緒ある戦闘技だ。彼女がゴールドアーマーを身に着け、敵と激しく戦うアクションシーンで前作とはケタ違いの身体能力を発揮する。

1980年代のワシントンD.C.の美しい街並み、当時の音楽やファッションを巧みに再現し、スミソニアン博物館やホワイトハウスなど、ワシントンD.C.の観光地をツーリスト気分で観れるのも魅力の一つだろう。

人を陥れ、自分だけ満たされれば幸せと錯覚する方が多い現代社会。「ずるい人」や「嘘をついてまで人を陥れようとする人」に遭う機会もあるだろう。しかし負の欲望は本人に戻り、いつかは
破滅することを劇中で再確認する。

2時間30分という長尺だがラストまであっと言う間だった。間違いなく楽しめるだろう!「ワンダーウーマン1984」は2020年12月18日から世界に先駆けて日本公開だ

予告動画

「ワンダーウーマン 1984」

監督: パティ・ジェンキンス 『ワンダーウーマン』『モンスター』
出演: ガル・ガドット 『ワンダーウーマン』『ワイルド・スピード』シリーズ
クリステン・ウィグ 『オデッセイ』
クリス・パイン 『ワンダーウーマン』『スター・トレック』シリーズ
ロビン・ライト 『フォレスト・ガンプ/一期一会』
ペドロ・パスカル 「ゲーム・オブ・スローンズ」「マンダロリアン」(共にTVドラマ)

(原題:WONDER WOMAN 1984)
上映時間:2時間31分

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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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