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『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』 札幌舞台挨拶 2020年2月6日 in 札幌シネマフロンティア

「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」札幌舞台挨拶

『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』の舞台挨拶が2020年2月6日に札幌シネマフロンティアで行われた。
太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点を交えたスクリューボールコメディとして「グッドバイ」のタイトルで戯曲化、演出した舞台を”北海道のスター”大泉洋と小池栄子主演で映画化。

監督は成島出が務めた。

この日は主演の大泉洋・小池栄子、監督の成島出が登壇。

地元・北海道という事もありのびのびと楽しそうに話す大泉洋と、時折鋭いツッコミを入れつつ笑顔で大泉を見守る小池栄子との息のあった掛け合いが観られる豪華な舞台挨拶となった。

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自己紹介の時点から「私が久々に北海道に来ましたら恐ろしい寒波が襲って参りまして…」と早速大泉節を炸裂。

「北海道のスター、大泉洋様とこうして地元に来させて頂けると言うのは凄く嬉しい」と小池栄子さんが大泉さんを褒めると満更でもない様子。

続いて成島監督からの挨拶があった。

北海道での舞台挨拶という話から、「私の映画はまず間違いなく北海道で舞台挨拶させて貰いますからね、北海道の映画館がお客さんが入るんですよ」と力説する大泉さん。

「北海道の皆さん、どんだけ僕の事を好きなんだろう」と喜ぶ大泉さんに対して「鬱陶しいな」と冷静にツッコミを入れる小池栄子さんに会場は大盛り上がり。

大泉さんおススメのスープカレーを食べたという小池さんと監督は、グルメな大泉さんの気遣いを大絶賛していた。

この日は大通で雪まつりが開催中。

監督からは空き時間で人生初の雪まつりを満喫したという喜びの報告も。

まだ観た事がないという小池さんから「あなたは雪像、作られた事無いの?」という質問も飛び出したのだが、流石は北海道のスター、大泉さん!あるんです!!

数年前に自身の雪像が製作された事にも触れながら、家族で観に行った事など北海道での思い出を話していた。

(調べてみた所…2015年の市民雪像で、チーム名「木曜そうでしょう」の作品「大泉羊」が市民雪像人気投票で1位を獲得していました笑)

ここからは映画の話。

モテ男という役柄の割には辛い目に合っていた大泉さん。

辛い仕打ちの中で特に酷い仕打ちだったと言うのが、大泉演じる田島が2階から落とされるシーン。

是非注目して観て欲しい。

又、どのキャラクターが自身に近いかと問われた小池さんは「サバサバした感じは女医さんを演じた水川さんの役に近い」と言いつつも「やっぱり怪力で大食いのキヌ子が近いかな」と再度コメントしそれには大泉さんも納得。

劇中で田島を担ぐシーンを補助なしで行ったというエピソードも披露された。

大泉さんが「すぐどこが痛い、ここが痛いって文句ばっかり言う」と暴露するとすかさず小池さんから「自分じゃない、痛みに弱いの!すぐ痛い痛いって。」と突っ込みが。

映画のシーンそのままの息の合った掛け合いに、場内は笑いに包まれていた。

監督は「田島を大泉さんが演じてくれたら明るく楽しくなるかなと思ってお願いしたら、予想を遥かにこえた仕上がりになった」と絶賛。「常に笑いが溢れる幸福な現場だった」と述べ、今まで撮影してきた映画の中で1番楽しかったと話した。

タイトルに因んで”嘘をついて大失敗したエピソード”を問われる場面では意外な話が。

演出をする時に勉強の為に読んだハリウッドの本でNGが重なった際に「最初のテイクにすごく良いものがあった」と言う演出方法を学んだという監督。

早速活用して「前の前のテイクがすごく良かった」とアドバイスしたらうまくいったが、とある俳優から「(そのテイクでは良い所が)無かったと思う」と真顔で真剣に言われてからその演出をやめたという話が聞けた。

そして小池さん、流石です。

「グッドバイの舞台挨拶で大泉さんとキャンペーンに回っていて、気合いが入って喋り過ぎて疲れるから大泉さんとグッドバイしたい」と言った事を申し訳なく思い「今日は感謝の気持ちを手紙に書いてきた」と告白。

笑いながらも嬉しそうな大泉さんに対して突然「うっそー!」と小池さん。

意表をつかれぶ然とする大泉さんを横目に「この顔が好きなの!」とはしゃぐ小池さんが最高だった。

最後まで楽しい舞台挨拶で、映画同様笑えるひと時となった。

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『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』は戦後の復興期の活気ある日本が舞台となっている。優柔不断ながら何故か女性にモテる文芸雑誌の編集長・田島周二(大泉洋)は何人もの愛人を抱えていた。

「妻と子供に会いたい」と思い愛人たちと別れる決心を固める田島だが、優柔不断な性格が災いし別れを切り出すことが出来ないダメ男だ。
困り果てた田島は、ガサツで大食いな上に金にがめつい担ぎ屋・キヌ子(小池栄子)に女房を演じてくれと頼み込む。実はキヌ子はお洒落と映画が大好きで、誰もが振り返る程の美しい女性だった。

この他、水川あさみ・橋本愛・緒川たまき・木村多江などがひと癖もふた癖もある愛人や正妻を演じている。キヌ子を始め、女性陣のファッションもスタイリッシュで楽しめる。

成島出監督は、「八日目の蟬」「ソロモンの偽証」など息の詰まる緊迫した作品のイメージが強い成島監督だが本人の醸し出す雰囲気は穏やかで優しいのが印象的。

成島監督のもと、楽しい現場だったであろう事が想像出来る舞台挨拶だった。

ライター兼平撮影画像
『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
2月14日(金)札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他で公開

 

【出演】大泉洋 小池栄子/水川あさみ  橋本愛  緒川たまき  木村多江/
   皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ  犬山イヌコ  水澤紳吾 /
 戸田恵子・濱田岳 / 松重豊
【監督】成島出(『八日目の蝉』『ソロモンの偽証』)
【原作】ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
【音楽】安川午朗
【脚本】奥寺佐渡子
【配給】キノフィルムズ
上映時間: 106 分
公式サイト
©2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ


撮影/フォトグラファーA-Co

札幌在住の女性プロフォトグラファー、物件写真、スチール撮影、ライブ撮影、CDジャケット撮影、商品撮影、フード撮影など様々な分野で活躍。ファッション写真を撮影するのが得意。女性を更に美しく撮ります。

Photo: A-Co © 2020 A-Co All Rights Reserved.

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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