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シリーズ最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』作品レビュー

人類半滅、アベンジャーズ崩壊──最後に残されたのは、最強の絆。

作品紹介/ストーリー

最強を超える敵“サノス”によって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、半分に消し去られてしまった…。
大切な家族や友人を目の前で失い、絶望とともに地球にとり残された35億の人々の中には、この悲劇を乗り越えて前に進もうとする者もいた。
だが、“彼ら”は決して諦めなかった──
地球での壮絶な戦いから生き残った、キャプテン・アメリカ、ソー、ブラック・ウィドウ、ハルク、ホークアイ、そして宇宙を当てもなく彷徨いながら、新たなスーツを開発し続けるアイアンマン。
ヒーローたちは、大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結する。はたして失った者たちを取り戻す方法はあるのか?
35億人の未来のために、そして“今はここにいない”仲間たちのために、最後にして史上最大の逆襲<アベンジ>に挑む。最強チーム“アベンジャーズ”の名にかけて──。

感想

1年前の今日『インフィニティ・ウォー』で完全敗北に打ちのめされ落胆しながら帰宅したのを思い出した。
ラスボスでスーパーヴィランのサノスは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のガモーラとネビュラの養父であり、全人類を食糧難や環境悪から救うため半分だけ粛清という大義名分で大量虐殺した極悪人である。サノスという最強の敵に人類の半数が消された数週間後と5年後の世界が『エンドゲーム』での冒頭となる。

キャプテン・マーベル』を鑑賞し、もしかしてキャプテン・マーベルたった1人でサノスに圧勝できるかも?と期待を胸に膨らませ本作を鑑賞したが、そんな予測可能なストーリーであるはずはない。

そして『エンドゲーム』では『時間』が物語の鍵となる。いかにして過去の大敗北をリセットし、失った仲間を取り戻せるのか?それぞれの得意分野で能力を発揮し神域の力を持った者たちが再びサノスに闘いを挑む。

敗北から5年後の世界では、ソー(クリス・ヘムズワース)が激太りし残念だがもう男前では無くなった。サノスに家族を消されたことで自暴自棄になる者と、逆に賢く進化した者もいる。

前作の敗北でこっぴどく嫌な気持ちを味わった観客は、本作でアベンジャーズの連帯感と自己犠牲という人類の最も美しく高貴な英雄的精神により、安堵感に包まれることだろう。
彼らが仲間同士でハグするシーンが秀逸だ。公共の場で家族や友人とハグしない文化の日本人から見ると羨ましくて仕方がない。
『エンドゲーム』では、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)キャラクターが全員集合で見応えは十分だ。

『アントマン&ワスプ』のハンク・ピムとホープ役のマイケル・ダグラスとミシェル・ファイファー。
マイティー・ソーの母役レネ・ロッソ、スパイダーマンのメイおばさん役マリサ・トメイ、ドクターストレンジでエンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンというアカデミー賞に名を連ねる俳優たちがこぞって出演し、私の目を楽しませてくれた。

これから観る方のためにネタバレはないが、正直アベンジャーズがこれで本当に『ジ・エンド』なのかはよく判らなかった。

『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』と、2020年以降に公開予定の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)はこの先どう続いていくのか気になるところ。

歴代作品の『最終局面』である『エンドゲーム』は大型連休に観るべき作品の一つだろう。
前作でサノスに負けてガッカリしたファンには1年間のリベンジマッチとして是非劇場で楽しんでほしい。


『アベンジャーズ/エンドゲーム』

監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー Jr./クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/クリス・エヴァンス/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/ポール・ラッド/ブリー・ラーソン
上映時間: 182分
原題: Avengers Endgame

©Marvel Studios 2019 All rights reserved.
© 2019 MARVEL

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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