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アドレナリン全開のカーチェイス+音楽の融合【ベイビー・ドライバー】8/19公開

作品概要

音楽を原動力にしたアクションに興奮!アドレナリンフルスロットルの全30曲!!

市街地を猛スピードで駆け抜けるカーチェイスは、言うまでもなく『ベイビー・ドライバー』の最大の見せ場。しかし、これまで映画で描かれてきたアクションと異なるのは、それが“音楽”と一体化している点だ。ハンドルを握りながらベイビーが耳にするナンバーは疾走感を抱かせるのみならず、そのビートはギアチェンジやヘアピンターンに変換され、排気音からワイパーの動き、銃撃音、クラッシュまで、すべてがビートに合わせて演出される。登場人物が歌って踊ったりすることこそないが、そこにはミュージカル映画のようなエッセンスも感じ取れるだろう。“カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』”という全米での評価も納得がいくに違いない。

監督は『アルトマン』ノ脚本を手がけた、『ホット・ファズー俺たちスーパーポリスメン!-』のエドガー・ライト。エッジの効いたコメディセンスとハリウッド長編映画監督&脚本デビューを果たした。

ストーリー

ベイビー(アンセル・エルゴート)。その天才的なドライビング・センスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事―それは、銀行、現金輸送車を襲ったメンバーを確実に「逃がす」こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビング・テクニックがさらに覚醒する。そして誰も止めることができない、追いつくことすらできない、イカれたドライバーへと変貌する―。
組織のボスで作戦担当のドク(ケヴィン・スペイシー)、すぐにブチ切れ銃をブッ放すバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦、バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事におスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビー。しかし、このクレイジーな環境から抜け出す決意をする―それは、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を組織に嗅ぎつけられたからだ。自ら決めた“最後の仕事”=“合衆国郵便局の襲撃”がベイビーと恋人と組織を道連れに暴走を始める―。

試写会の感想

運転の天才の通称『ベイビー』(アンセル・エルゴート)は子供の頃、両親の事故でのトラウマと後遺症を抱えていたが、iPodで音楽を聴きドライバーテクニックを覚醒させていた。

両親を亡くしたために里親と暮らすが、年齢や学歴などの情報は本編には出てこない。

彼はとある事件がキッカケで、犯罪組織の逃し屋としてドライバーの仕事を請け負っていた。

映画の冒頭に登場するベイビーは、サングラスをかけ、iPodから流れる曲を口ずさみながら、すごい運転をしてみせる。カーアクションとミュージカルの融合、そして音楽を原動力にした見せ方に圧倒。

童顔であどけない雰囲気のベイビーには似合わない天才的なドライバーセンス。彼がどのような犯罪に巻き込まれて、銀行強盗の逃し屋としてドライバーをする理由が次第に明らかとなる。

犯罪組織のボス(ケヴィン・スペイシー)の悪賢さや、登場する銀行強盗キャラ達の危険で狡猾な犯罪と、相反するベイビーの人間らしい温かい雰囲気の反比例は、逆に観る者の心拍数を上げる。

シーン毎にマッチする音楽があり、またベイビーとガールフレンドのデボラのロマンスが、ストーリーに程よくミックスされている。

次から次へと犯罪に手を染める『ボニー&クライド』的な、クライムムービーかと思いきや、その展開は全く予想がつかない!そこが本作品の面白さである。

音楽映画として、そのサントラ版も要チェックです。

『ベイビー・ドライバー』サントラ版挿入曲

1.” Bellbottoms”-ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン
2.” Harlem Shuffle”-ボブ&アール
3.” Egyptian Reggae”- ジョナサン・リッチマン&ザ・モダン・ラヴァーズ
4.” Smokey Joe’s La La”-グーギー・リーン
5.” Let’s Go Away For Awhile”-ザ・ビーチ・ボーイズ
6.” B-A-B-Y”-カーラ・トーマス
7.” Kashmere”-カシミア・ステージ・バンド
8.” Unsquare Dance”-ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット
9.” Neat Neat Neat”-ダムド
10.” Easy”-コモドアーズ
11.” Debora”- T・レックス
12.” Debra”-ベック
13.” Bongolia”-インクレディブル・ボンゴ・バンド
14.” Baby Let Me Take You (In My Arms)”-デトロイト・エメラルズ
15.” Early In The Morning”-アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレーテッド
16.” The Edge”-デヴィッド・マッカラム
17” Nowhere to Run”-マーサ・リーヴス&ザ・ヴァンデラス
18” Tequila”-ボタン・ダウン・ブラス
19.” When Something Is Wrong with My Baby”-サム&デイヴ
20.” Every Little Bit Hurts”-ブレンダ・ホロウェイ
21.” Intermission”-ブラー
22.” Hocus Pocus”-フォーカス
23.” Radar Love”-ゴールデン・イヤリング
24.” Never, Never Gonna Give Ya Up”-バリー・ホワイト
25.” Know How”-ヤングMC
26.” Brighton Rock”-クイーン
27.“Easy”-スカイ・フェレイラ
28.” Baby Driver”-サイモン&ガーファンクル
29. “Was He Slow?” -キッド・コアラ
30.” Chase Me”(ボーナストラック)-デンジャー・マウスFeat. ラン・ザ・ジュエルズ&ビッグ・ボーイ

 

『ベイビー・ドライバー』予告編

8月19日(土)より札幌シネマフロンティア他でロードショー

製作/キャスト

【英題】 BABY DRIVER
【製作年】 2017年
【製作国】 アメリカ
【上映時間】 113分
【配給会社】 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【監督・脚本】 エドガー・ライト
【製作】 ニラ・バーク / ティム・ビーバン / エリック・フェルナー
【出演】
・アンセル・エルゴート
・ケヴィン・スペイシー
・リリー・ジェームズ
・エイザ・ゴンザレス
・ジョン・ハム
・ジェイミー・フォックス

オフィシャルサイト

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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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