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英文学の最高傑作を『パンズ・ラビリンス』の製作スタッフが映画化!「怪物はささやく」あらすじ 感想

<作品紹介>

ゴヤ賞(スペインアカデミー賞)本年度最多9部門受賞!2016年スペイン年間映画興収№1を記録!

イギリス文学の最高傑作を『パンズ・ラビリンス』の製作スタッフが映画化。孤独な少年と怪物の魂の駆け引きを描く、感涙のダークファンタジー。シガニー・ウィーバー、フェリシティ・ジョーンズら演技派が、少年役の新星ルイス・マクドゥーガルを支え、名優リーアム・ニーソンが怪物の声とモーションキャプチャーを演じる。

<ストーリー>

難しい病を抱えた母親と二人で暮らす少年コナー。悪夢にうなされる日々が続いたある夜、コナーのもとに怪物が現れ「お前に3つの【真実の物語】を話す。4つ目はお前が話せ」と告げる。頑なに拒むコナーだったが、その日を境に夜ごと怪物は現れ、物語の幕が上がる―。幻想的なおとぎ話のように始まり予想を打ち砕く危険な結末に向かう3つの物語は、コナーの内なる衝動を突き動かし、彼自身を追い詰めていき、ついにコナーが4つ目の物語を語る時が訪れる。果たして彼が口にした、まさかの【物語】とは―?

感想

原作は児童文学というが、この映画は決して子ども向けではなく、ティーンエイジャーから大人まで幅広い年齢層の人々の心に響くテーマをもった作品だと感じた。

主人公のコナーは、1000人を超える応募者の中からオーディションで選ばれたルイス・マクドゥーガルが演じる。
重い病に苦しむ母の回復を心から願う健気な一面と、友達もいない孤独な学校生活を送り、毎晩恐ろしい悪夢にうなされる、深く暗い一面を合わせもつ少年の複雑な内面を見事に演じ切っていた。

そして、何と言っても圧巻なのはコナーの母親リジーを演じるフェリシティ・ジョーンズと、その母親であるコナーの祖母を演じるシガニー・ウィーバー、この2人の迫真の演技だ!!

病が進行し、どんどん死の影が忍び寄りやつれていくリジー。そんなときでも常に息子を思い、彼の心に寄り添う母の深い愛情が画面を通してヒシヒシと伝わり、目頭が熱くなった。
そんな娘を支える強い母(コナーの祖母)。しかし、娘に襲いかかる死の影に無力感を禁じえない。抗えない運命に立ち向かう母娘の深い愛情と葛藤…。

2人の演技がこの作品に厚みを加え、ファンタジーでありながらも深いリアリティを与えている。これからも彼らの演技に注目していきたい。

『怪物はささやく』予告

キャスト/製作

監督:J.A.バヨナ
キャスト: ルイス・マクドゥーガル、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、リーアム・ニーソン(as怪物)

【脚本】パトリック・ネス
【原作者】パトリック・ネス
上映時間 109分
原題 A Monster Calls
製作国 アメリカ・スペイン
配給 ギャガ株式会社
公式web http://gaga.ne.jp/kaibutsu/

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投稿者プロフィール

Kazue
好きな映画はサスペンスや冒険映画です。趣味はヨガ。好きな映画は『最強のふたり』『マリーゴールドホテル』『女神は二度微笑む』好きな俳優はモーガン・フリーマン、オードリー・ヘップバーン、メリル・ストリープです。
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