巨匠クリント・イーストウッド監督×主演トム・ハンクス、アカデミー賞コンビが贈るヒューマンドラマ超大作
155人の命を救い、容疑者になった男。
乗員乗客155名。上空850メートル。全エンジン停止。
大惨事から全員の命を救った機長が、なぜ一夜にして容疑者になったのかー。
『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞R監督賞に輝くクリント・イーストウッドが、同じく2度のアカデミー賞R主演男優賞を手にする『ダ・ヴィンチ・コード』『フォレスト・ガンプ/一期一会』のトム・ハンクスを主演に迎え手掛けた最新作『ハドソン川の奇跡』。
米軍史上最強と謳われた伝説の狙撃手クリス・カイルの真実を衝撃的に描いた前作『アメリカン・スナイパー』は第87回アカデミー賞6部門ノミネートされ、全世界興行収入約600億円を超え、イーストウッド監督作品史上最大のヒットを記録。日本でも興行収入22億円を突破し、第39回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を獲得するなど、86歳にして映画界を席巻しているクリント・イーストウッド監督。
その巨匠が新作として選んだ題材は、全世界が目撃し“奇跡”と称賛された史上最大の航空機事故の裏に隠された、真実の実話だ。
前作で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた巨匠が、その視点で新たに問いかける時代の闇。インターネットやマスメディアに踊らされ、世間の“空気”で正義や善悪すら決まりかねない現代社会の矛盾。それでも折れない不屈の信念と、決して揺らぐことのない機長サリーの人間性を描き出す。
2009年1月15日、極寒のニューヨーク上空850mで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンの機体は高速で墜落していく。近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。事故発生からわずか208秒の事だった。航空史上誰も予想しえない絶望的な状況の中、技術的に難易度の高い水面への不時着を見事に成功させ、“全員生存”の偉業を成し遂げる。その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛される――はずだった。
ところが――機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか? それは乗客たちを命の危機に晒す無謀な判断ではなかったのか?徹底追及する事故調査委員会、そして揺れる世論。そこに重なる様々な思惑の中、英雄となったサリーは、一夜にして殺人未遂の罪に問われることに・・・。
「救ったのに、なぜ?」待ち受ける試練。突然孤立した彼を支えてくれるのは、数少ない仲間と、心から愛する家族だけだった――。
誰が“奇跡”を裁くのか。 世界を震わせる真実のドラマが幕を開ける。
「究極の決断により英雄になっている裏側で犯罪者扱いされる現実。
人は、非日常で奇跡的な出来事には、なぜが賛否両論する傾向がある。 これは、なぜ機長のサリーが容疑をかけられたのかが明確になる作品である。 決して感情的になることなく、常に紳士的に対応するサリーは本当の英雄であるべき人物だ。
奇跡の生還に胸を打たれ、英雄への避難に胸が引き裂かれる。映画を見ながら沸々と怒りさえ覚えた。
エンドロールで流れる曲は、雄大なハドソン川とサリーの豊かな人間像を写し出したようで、曲と映像が観客の心に染み渡る。
この飛行機事故を取り上げた番組は多い。そのため、事故に関してはネタバレされているが、サリーの心情と英雄を容疑者扱いした事実はこの作品でじっくり検証してほしい。」
9月24日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国ロードショー
■コピーライト表記
(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
■配給
ワーナー・ブラザース映画
■公式サイト:www.hudson-kiseki.jp
■上映時間 96分
■キャスト
トム・ハンクス(『ダ・ヴィンチ・コード』『フォレスト・ガンプ/一期一会』)、アーロン・エッカート(『ダークナイト』)、ローラ・リニー他
■監督
クリント・イーストウッド(『アメリカン・スナイパー』『硫黄島からの手紙』)
■映画『ハドソン川の奇跡』原案
『「ハドソン川」の奇跡 機長、究極の決断 』発売中 C.サレンバーガー著 静山社文庫刊