被害者の脳に残った記憶を映像化し、迷宮入りした事件を捜査する警察庁の特別機関「第九」。室長をつとめる天才・薪剛(生田斗真)のもとに新人捜査官の青木一行(岡田将生)が配属された。新人の青木は、死刑囚の脳の記憶を見て、行方不明の少女を探す捜査にとりかかる。脳内捜査を進めると、事件を根底から覆す驚愕の真犯人が現れた。さらに、事件は次々と連鎖し、決して触れてはならないとされる、日本を震撼させた貝沼事件へとつながっていく。だが、貝沼は獄中で死に、脳はすでに破壊されていた。事件解決へ残された道は、最後に貝沼の脳の記憶を見た、今は亡き薪の親友、元「第九」捜査官・鈴木(松坂桃李)の記憶を見ることだった。そこには、鈴木が自分の命と引き換えにしてまで守ろうとした、「第九最大の秘密」が待ち受けていた・・・・・。
死者の目線から事件現場で起きたことを映像化できれば、殺人事件が起きなくなる・・・とは考えにくいかもしれない。なぜなら、犯罪を犯す人は跡を残さないように必死になるから。
「死者の記憶が見られる」と聞くと見たくなる。ただ、見た後の責任は本人次第。そして見るならば、映画の中で生田斗真がいう3つの約束を守ること。誰にでも墓場まで持っていこうと思っている知られたくない秘密、ありますよね。この作品を見ると、普段の行いをただすようになるかもしれない。
死者の記憶の映像が夢のようにも見え、ぼんやりとした記憶から目に焼き付いて離れない記憶、そして脳が作り出している記憶が様々な映像効果で観客の脳を刺激してくる。
2時間28分という長編作品だが、全く時間を感じさせない作品で、できればもう少し続きがみたいと思った。
生田斗真の影のある演技と岡田将生の体当たりの演技、そして大森南朋の常に頭に血が上っている迫力の演技は、三者三様でお互いを生かし合う競演。危険を顧みず真実を突き止めようとするがゆえに、人の脳の記憶を見ることも麻痺していく。彼らは真実を知っても理性を失わずにいられるのか・・・
知ってしまったことを誰かに話したくなる。一人で抱えることがつらくなって誰かに話したくなる。
「衝撃のラスト」「ネタバレ」「驚愕の真実」そして「秘密」。知ったあと人に言わない自信ありますか?
https://youtu.be/IddUF8zpDVE
道内公開劇場
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原作:清水玲子「秘密 THE TOP SECRET」(白泉社刊・メロディ連載)
脚本:高橋泉 大友啓史/LEE SORK JUN KIM SUN MEE
監督:大友啓史
出演:生田斗真 岡田将生
吉川晃司 松坂桃李 織田梨沙/栗山千明 リリー・フランキー/椎名桔平 大森南朋
音楽:佐藤直紀
主題歌:SIA「ALIVE」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・配給:松竹
公式Webサイト: http://himitsu-movie.jp/
©2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会.