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『マネー・ショート 華麗なる大逆転』これがリーマンショックの真実だ。鑑賞後の感想・あらすじ ・予告編

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<ウォール街 VS アウトロー>これがリーマンショックの真実だ。世界経済の破綻を予測した4人のアウトローがいた。

マネー・ショート 華麗なる大逆転』 3月4日(金) 札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌 他で公開

3/4(?)????

映画『マネーボール』の原作者であり、アメリカを代表するベストセラー作家・マイケル・ルイスの著書「世紀の空売り世界経済の破綻に賭けた男たち」(文春文庫刊)に基づく、世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人のアウトローたちの真実の物語。

ブラッド・ピットが、映画『マネーボール』に続きプロデューサーとして名を連ね、ウォール街の巨大金融機関を敵に回す4人の型破りな金融マンに、クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットといった人気・実力ともに兼ね備えたハリウッドを代表する豪華キャストが集結、驚愕の実話を極上のエンターテインメントに仕上げました。2005年、好景気に沸くアメリカで、住宅バブルに隠された危険な「時限爆弾」に気づいた4人が仕掛ける、最高にエキサイティングな大勝負の幕が上がる――。

【ストーリー】
2005年、へヴィメタルをこよなく愛する金融トレーダー・マイケル(クリスチャン・ベール)は、格付の高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品「サブプライム・ローン」が、数年以内にデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある事に気付くが、その予測はウォール街の銀行家や政府の金融監督機関から全く相手にされずにいた。そんな中、マイケルは「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引に目をつけ、ウォール街を出し抜く事を画策するー。
同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレット(ライアン・ゴズリング)は、マイケルの戦略を察知し、頭金なしで信用力の低い多くの低所得者に住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)を説得して「クレジット・デフォルト・スワップ」に大金を投じるべきだと勧める。
また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家の2人から、勝負を賭けるにあたり相談を持ちかけられるベン(ブラット・ピット)。今は一線を退いた伝説の銀行家であるベンは2人の計画に自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。
2008年、遂に、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れるー。マイケル、マーク、ジャレット、ベンの大勝負が始まる…。

映画を観る前に必読の解説。

リーマン・ショックで住宅バブルが弾け株価が下がり、銀行が倒産という事件が起きたのが2008年9月。

この映画を観るまでは、住宅バブルが弾けたとしか知らなかったが『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の中で、バブルが弾けることを予見して多大な利益を上げた人々がいた事を知った。

ストーリーは金融と経済システムのオンパレードで、それを判りやすく説明するために劇中には関係の無いセレブ達が、柔らかく噛み砕いて説明するシーンがあるが、それでも私には理解し難いのが金融用語だ。

リーマン・ショックが何故起きたのか?

アメリカのサブプライム・ローン(住宅ローン)は、頭金も取らずに低所得者層に高金利で気軽に住宅ローンを組ませ、貸付していた銀行と、そのローンを色々な金融商品と混ぜて証券化していた、投資銀行や証券会社の問題点を、4人の金融マン達が破綻すると予見し、破綻する恐れがある銀行のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を大量に買うという実話である。

<クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)とは>

サブプライム・ローンで破綻すると予見した企業のリスクを避けるための保険商品のようなもので、高額の利子を払いながらCDSを保持することができる。

もしその企業や銀行が破綻した場合には、その元本額と同じ金額の保険金を受け取ることができる。

保険のシステムのようでありながら証券であり、破綻を予測した企業への売掛金など実際の取引が無くても、CDSを買えるという(空売り)金融デリバティブ商品(先物取り引き)である。

ポイントとしては金融マン達が住宅ローン破綻を暴いて、いかに利益を生み出すか?というテーマだと知っておけば判りやすい。

100年に一度という不況と、全米で200社以上の投資銀行や地方銀行、そして関連する企業が倒産したという経済的大事件。一体何が起きたのか?必見の映画である。

マネー・ショート 予告編

出演:クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット
監督:アダム・マッケイ
原作:マイケル・ルイス「世紀の空売り世界経済の破綻に賭けた男たち」
配給:東和ピクチャーズ
コピーライト:Ⓒ2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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