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黄金のアデーレ 名画の帰還 レビュー クリムトの肖像画に秘められた真実の物語

  • 2015年11月21日

82歳の女性と駆け出し弁護士が国を訴えた!? 数奇な運命を辿った名画に秘められた真実の物語が、今、明かされる――。

アカデミー賞®女優ヘレン・ミレン主演!ナチスに奪われた伯母アデーレの返還を求め、国を訴えた女性の奇跡の実話。

1998年、ロサンゼルスに住むマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)。ユダヤ人として波乱の人生を共にした姉がなくなり、ぽっかり穴が空いたような生活に、新たな目標を見つけた。それは第二次世界大戦中、ナチスに没収された祖母の肖像画の返還要求だ。今や”オーストリアのモナリザ“と言われ国の美術館に飾られているクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉。友人の息子の駆け出し弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)と共に訴える相手はなんとオーストリア政府。戦争で大切なものをすべて奪われ、祖国を捨てたマリアが本当に取り戻したかったものとは―。

アカデミー賞®女優ヘレン・ミレン主演

1人の女性が深い喪失から立ち上がり、国を相手に奇跡を起こす――希望溢れる感動の実話。

2011年に94歳で亡くなるその日まで、悪しき因習を打破し、権力に立ち向かう不屈の精神を持ち続けたというマリア・アルトマンを演じるのは、アカデミー賞®に4度ノミネートされ「クィーン」で受賞、英国女王から”デイム”の称号を授与された名優ヘレン・ミレン。元気で頑固、お茶目な毒舌とユーモアが冴えるマリアと、心の奥深くに封印した怒りと慟哭を、繊細に演じている。

過去の惨劇に心を縛られているマリアと、過去にこだわることに疑問を持つランデだが、マリアの弁護をしていくうちに自分の過去を知る。プロデューサーのトンプソンは「マリアがランディの協力を得て成し遂げたことを描いたこの話は、人々の心に訴えるものだと感じた。失うことを経験した人ならきっと共感できると思う」と語る。

<戦争がマリアから奪った「大切なもの」とは「物」であり「者」である>

すべてを奪われるというのは実際に経験したものにしかわからない。多かれ少なかれ人は何かを失う経験をしている。クリムトの名画に秘められた、美しい思い出と涙の記憶に真っ向から向き合う82歳の女性の数奇な運命を、ぜひ目撃してほしい。

 「黄金のアデーレ」…正式名称「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」19世紀の美術界で一世を風靡し「接吻」などの代表作を残した画家グスタフ・クリムトが1907年に描いた傑作のひとつ。世界で最も高額な絵画TOP10に入る。

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Woman In Gold

Academy Award®-winner Helen Mirren and Ryan Reynolds star in this remarkable true story of one woman’s battle for justice. Sixty years after she fled Vienna during World War II, Maria Altmann (Mirren) seeks to retrieve her family possessions seized by the Nazis, among them Klimt’s famous painting Portrait of Adele Bloch-Bauer I. Together with her inexperienced but plucky young lawyer Randy Schoenberg (Reynolds), she embarks upon a journey which takes them all the way to the heart of the Austrian establishment and the U.S. Supreme Court.   27 November 2015 (Japan)

©THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015

投稿者プロフィール

Kieko
「E.T.」を観て、自転車は爆走すると空を飛ぶと信じ、「グーニーズ」を観て、海には大冒険が待っていると信じていました。そんな私が今注目しているのはインド映画界ボリウッド。踊って歌って笑ってる・・・だけじゃない魅力もあるんです♪
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