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『IT/イット』完結!『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』11月1日公開 作品レビュー

作品紹介

スティーヴン・キングの大人気小説を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』(17)。公開されるやいなや、“ホラー版「スタンド・バイ・ミー」”と称されホラー映画歴代ナンバーワンの興収を樹立した。だがIT=“それ”の恐怖は、まだ終わっていなかった……。 前作を上回るスケールと予想外の展開――原作者自ら大絶賛するホラーエンターテイメントの最高傑作が、 ついに完結する。

ストーリー

すべての謎が明らかになる――。『IT/イット』完結! 小さな田舎町で再び起きた連続児童失踪事件。幼少時代、“それ”の恐怖から生き延びたルーザーズ(負け犬)・クラブの仲間たちは、27年前に固く誓い合った〈約束〉を果たすために町に戻ることを決意する。だが“それ”は、より変化自在に姿を変え、彼らを追い詰めていく――。果たして、すべてを終わらせることができるのか!?

作品レビュー

スティーブン・キングの小説「IT」を2017年にリメイク作として映画化し、世界各国で大ヒットとなった『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』
“IT前”と”IT後”、そう分けてもよい程にこの作品が映画界に与えた影響は大きい。
ホラーやサスペンス・ミステリー好きにとって、”IT後”明らかにこれらのジャンルの作品が増えたのは喜ばしい事だ。

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、 終わり。』はそんな前作の世界観をそのままに、薄暗く不穏な空気を放つデリーで起こったある事件から始まる。
殺人ピエロ“ペニーワイズ”の呪縛から逃れられてはいない事を暗示しているようなこの不気味な街は、遂に例の周期【27年後】を迎えようとしていた。

さて、先に忠告しておこう。
今作は過去と現在とが多くの場所でフラッシュバックする為、前作を観ていない人には理解するのが難しいように思う。
前作を公開時に観ていて少し記憶の薄れかけた今、この続編を鑑賞するという事を前提として作られているのではないだろうか。そしてその見方がベストのように感じた。
何故なら、”それ”の恐怖から生き延びたあの「ルーザーズクラブ」の面々も当時の記憶をなくしているからに他ならない。
ルーザーズクラブの7人の内、デリーに残る事を選んだマイク以外は皆 街を出てそれぞれ成功した(ように見える)人生を送っている。
そんな彼等がマイクからの電話でデリーに呼び戻され、仲間達に再会する事で思い出すあの頃の出来事…

次々と子供たちが消えてしまう「連続児童失踪事件」が再び発生した事を知らされた矢先、再会場所となっていたチャイニーズ・レストランで幻覚を見た6人。
この幻覚がかなり気持ち悪い上に、ここで知る事となった衝撃の事実。
これにより彼らはすぐに団結して「今度こそ”それ”を倒そう!」とはならずに「また”それ”に対峙しなければならないのか…」と絶望していたのがリアルだ。
わかる、すごくわかる。
誰も好き好んであんな思いをまたしたいとは思わないだろう。
ビルには正義感を搔き消す程に襲ってくる罪悪感、ベバリーには暴力により支配される恐怖、その人物が1番のトラウマとして抱えている部分を執拗に攻めてくるペニーワイズが憎らしい。

と、ここまでは恐怖を感じさせるホラー映画としての印象だったのだがここから先が想像とは別の表現方法で楽しませてくれた。

考えてもみて欲しい。
3時間弱という大作をひと時も心が休まらないような内容で集中して観ていたら具合が悪くなる。
最後まで観客の心を掴むには笑いが必要だ。
今作には思わず笑ってしまう要素が多数織り交ぜられており、恐怖映画というよりも感覚的にはコメディ映画を観た後のような爽快感すらあった。
続編にして完結編。
期待し裏切られた作品が数多くある中で、今作は期待を上回る面白さだった。

過去と現在。そして描かれていなかった過去の続きを知る事で、観ている側も徐々に記憶を取り戻していくような構成。
子供の頃の性格と大人になってからの性格の繋がりが絶妙で、どのメンバーにも愛着が持てるのもこの作品の魅力だ。
さすがアンディ・ムスキエティ、そしてさすがゲイリー・ドーベルマン!
個人的に1番好きなキャラクターだったスタンはやっぱり大人になっても素敵なスタンだったし、気弱ではあるけれどロマンティストで優しい男性ベンがこのように変貌したら最強なのでは?と大満足の完結編だった。

予告動画

『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』11月1日(金)IMAX®/ 4D / 吹替版 同時公開

監督/アンディ・ムスキエティ 
原作/スティーヴン・キング 
脚本/ゲイリー・ドーベルマン
出演: ビル・スカルスガルド、ジェームズ・マカヴォイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・ヘイダー、イザイア・ムスタファ、ジェイ・ライアン、ジェームズ・ランソン、アンディ・ビーン ほか
原題:It : Chapter Two
上映時間: 169分
R15+指定
オフィシャルサイト
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投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。10月から毎週 木曜日 18:30-19:00の枠にお引越し。
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