2018年12月19日
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シリーズ完結!『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」12/1シアターキノ 他全国で公開

 

日本でも大ヒットの『いつだってやめられる』シリーズ最終章
犯罪に手を染めた不遇な研究者たちが繰り広げる
最後の名誉挽回劇!

作品紹介

世界各地に点在する、定職に就けない博士、教授―“ポスドク”たち。彼らのリベンジを痛快なコメディで描き、イタリアで大ヒットとなった『いつだってやめられる』。本作は3部作の最終章として、不遇で落ちこぼれの犯罪者集団が最後の名誉挽回に向かって闘った少し切ないコメディだ。2作目の『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』と同時進行で撮影は進められ、その大胆な撮影方法で、若き監督シドニー・シビリアはイタリア映画界の寵児となった。

3作を通してすっかり仲間となった教授役の俳優陣。その掛け合いは一層磨きがかかり、緊張と爆笑の世界に巻き込んでくれる。シビリア監督が言う、善悪が共存するイタリア人気質を見事に演じ切っている。イタリアが直面した厳しい現実をコメディーで描いた本シリーズは、シリアスな問題を新たな手法で訴えかける希少な作品である。

ストーリー

神経生物学者・ピエトロ(エドアルド・レオ)は、最大のライバルであるヴァルテル(ルイジ・ロ・カーショ)が神経ガスを開発して大量殺りくを企てていると知る。服役中のピエトロはかつて研究施設で起きた大爆発の犠牲となった科学者が、今は犯罪組織のボスと知らされ接触を図る。ヴァルテルもまたこの爆発事故の犠牲者であり、恋人まで失っていたのだ。神経ガス開発がその復讐と気づき、その大量殺りくを阻止しようと、彼らは脱獄して動き出したが、果たして、その先で見たものは……

試写の感想

『いつだってやめられる』シリーズの3作目であり最終章。インテリおじさんギャング団の最後の闘い。

神経ガスによるテロ計画を察知した研究者ギャング団のリーダー、ピエトロがテロを阻止すべく再び仲間を呼び集め奔走する。

 

イタリア各地に散らばっていた最高の頭脳達が一堂に集結!…といっても、全員が刑務所に服役中。とりあえずおなじ刑務所に移送されて感動(?)の再会。そして、すかさずのプリズンブレイク。

 

ギャング団の各メンバーにスポットライトが当てられた前作『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』では、メンバー1人ひとりに見せ場が設けられ、豊かな知識とクセのあるキャラクターがユーモアたっぷりに描かれていたが、今作では人物紹介は省略。前作を観ていないと誰が何の専門家なのか、全くわからなくなっているので注意。

 

今作はリーダー、ピエトロを中心に「ピエトロとその仲間たち」といった感じで、存在感が薄くなったメンバーもちらほら。コメディ要素はもちろん健在だが、「刑務所から出てテロを阻止しよう!」というシンプルなストーリーであるため、カーチェイスを繰り広げ、走行中の電車にも飛び乗った、何かと忙しかった前作と比べると、ギャグもアクションも控えめになっている。

 

刑務所内で壁を爆破され、脱獄されてもすぐに気付かないルーズなところなど、このシリーズならではのツッコミどころ満載なゆる〜い世界観は相変わらずだったが、あれ?どうしちゃった?と感じくらいに盛り上がりに欠けてしまっている。2作目のラストでスッキリしなかった人は観ても良いと思う。予告を見て興味を持った方は少なくとも前作は観て頂いたほうが良い。

 

不遇な研究者達をギャングにする着想や、一般人とは少しズレた、専門用語が飛び交う会話など、他の映画にはない魅力もあったので、このメンバーでまた違う作品を作って欲しいと期待してしまう。ツキに恵まれなかった、頭脳明晰で少し間の抜けた、どこか憎めないおじさん達のシュールな奮闘劇である。

予告動画

映画『いつだってやめられる 闘う名誉教授たち』11/16〜全国順次公開 札幌シアターキノ12/1公開

監督:シドニー・シビリア
出演:エドアルド・レオ、バレリオ・アプレア、パオロ・カラブレージ、リベロ・デ・リエンゾ、ステファノ・フレージ
原題 Smetto quando voglio: Ad honorem
製作年 2017年
製作国 イタリア
配給 シンカ
上映時間 102分
映倫区分 G
オフィシャルサイト
(C)2017 groenlandia s.r.l. / fandango s.p.a.

投稿者プロフィール

Atushi Kitashima
Atushi Kitashima
なんとなく立ち寄ったミニシアターで映画の面白さを知り、学生時代に日本映画に夢中になりました。
最近は邦画・洋画問わず、アクション、ミステリー、ホラーを好んで観ていましたが、映画レビューサッポロへの参加をきっかけに、より幅広いジャンルの映画の魅力を知りたいと思っています。
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