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キアヌ・リーブス&ウィノナ・ライダー 「おとなの恋は、まわり道」あらすじ・感想

 

 

作品紹介

キアヌ・リーブス&ウィノナ・ライダーの4度目の共演!
過去共演は『ドラキュラ』(92)、『スキャナー・ダークリー』(06)、『50歳の恋愛白書』(10)ウィノナ・ライダーが、ルーマニアで撮影した『ドラキュラ』では、本物の司祭を呼んで、正式な儀式にのっとって結婚シーンを撮影したため、二人の結婚は成立していたとかいないとか…

本作での共演は、脚本を気に入ったウィノナ・ライダーが、キアヌ・リーブスに脚本を送った事で実現。
物語の軸になる二人について、監督のヴィクター・レヴィンは「二人の友情は、今回の撮影においては大きな財産だった」と語る。共演を重ねてきた二人だから実現できた掛け合いの数々にご期待下さい。

キアヌ史上最強の<ヘンクツ男:フランク>&ウィノナは強烈な<毒舌ヘリクツ女:リンジー>を演じる。本作でキアヌ・リーブスが演じるのは、ヘンクツで憂鬱な男・フランク。

「(フランクは)ものすごく不安定で人間嫌いだけど、僕は彼のウィットが好きだし、苦しみも理解できる。愛は多くの人にとっては良いものかもしれないが、彼には大きな不幸をもたらして終わるだけのもの。だったら最初から痛みを感じずに済むように関わらなければいいと思っている。だけど彼はリンジーと出会って、彼女に惹かれていく自分に気づき、自分の過去を乗り越えようとするのです。」(キアヌ談)

婚約者に結婚式を目前にして棄てられた過去を持ち、運命の恋を信じられなくなった“ドクゼツ女”リンジーを演じるのは、ウィノナ・ライダー。彼女の演技について、ヴィクター・レヴィン監督は、「彼女のようには誰も演じられない。この自然なウィノナらしさは誰にも真似できないんだ。彼女はキャラクターを本能で理解している。だから簡単に自分を開放して、自然に演じられるんだ」と語る。

ストーリー

最悪の結婚式で出会った、相性最悪だけど似た者同士の二人の物語
【絶縁した家族の結婚式】に出席するフランクと、【元婚約者の結婚式】に出席するリンジー。
リゾート地での結婚式に向かうための空港で偶然出会い、口論を繰り返していた二人は、やがてお互いが同じ結婚式に向かっていることに気づきウンザリする。現地でホテル、食事のテーブルなどで隣にされていた二人はゲンナリながらも口論や会話を重ねるうちに、徐々にお互いの共通点に気づき始めていく。そんな時、二人の眼の前にあるものが現れる。

今更、自分は変えられないけど素敵な恋はしたい!そんな全ての人に贈る、大人のラブストーリー!
独身生活が長くて、お互いにもういい歳をした大人。仕事もしていて収入もある。今のままでも幸せだから、無理して自分を変えたいとは思わない。だけど素敵な恋はしたい!
そんな全ての人に贈る“まわり道”ラブストーリー。

試写の感想

辛口おとなの風変わりな恋愛ドラマ。

個性が強すぎて恋愛も人生も上手くいかない、ヘンクツ男とヘリクツ女が最悪の結婚式の招待客として出会う。

物語の中では結婚式に招待された親族、友人、新郎新婦と出演者が多いのにも関わらず、主人公のふたりだけにしか台詞が無いため、ふたり芝居となっている。

公私共に親交のある、ウィノナ・ライダーとキアヌ・リーブスの掛け合いは漫才的自虐ネタが満載で、観る側は苦笑の連続。
アラフィフ男女の会話に怖いものは無い!

最悪な出会いのこのふたりが、どう転んだら恋愛へと向かうのだ?

ひょんな事から吊橋効果的な、面白可笑しいラブストーリーへとコマが進んでいく。

6年前に婚約者に捨てられたことを恨みながら、恋愛から遠ざかっていたリンジー(ウィノナ)は、自分を捨てた元婚約者が結婚するリゾート結婚式に招待され出席することに。

新郎とは異父兄弟で、複雑な家族のトラウマを持ったまま、運命の出会いを信じないフランク(キアヌ)。ふたりは結婚式へ向かう空港で偶然出会う。

ユニークで辛辣な会話と、テンポの良いふたりの掛け合いは、長年連れ添った夫婦のように見える。

 

婚約者に捨てられ6年後も未練がましく根に持っていたなら…疎遠な家族との確執を恨んだままなら…やはり幸せな人生は訪れないだろう。

恨みや妬みのマイナスな思い込みは、ループして本人へと不幸が戻るだけ。幸せな運命を引き寄せするには、自分自身が変わらなくては!映画の中で、キアヌとウィノナが新しい恋愛のコツを教えてくれる。

たとえ過去に恋愛で誰かに裏切られ傷ついたとしても、過去の痛い恋をバネにして次の素敵なパートナーを見つけるために、楽しんで生きなければ損だ。

冒頭でウィノナは眉間にシワを寄せ、意地悪でカリカリした毒舌女だが、次第に可愛らしい女性へと変化していく。

イケメンイメージの強いキアヌは、変顔をしたり大イビキをかいたりと、味のあるアラフィフ男性を演じている。

女子力アップと恋愛成就は、非現実的な日常からやってくる。ロケ地は”アメリカで最も幸せな都市”と呼ばれるカリフォルニア南部サンルイスオビスポ。美しい風景と街並みを背景に、ふたりがまさかの恋に落ちていく様子が愉快。

男女のあるあるをいっぱいに詰め込んだ87分の濃厚な物語は、素敵に生きたい人を応援する、新感覚な”おとなラブコメ”だ。

予告動画

「おとなの恋は、まわり道」

監督・脚本/ヴィクター・レヴィン
出演/ウィノナ・ライダー、キアヌ・リーブス

アメリカ/87分/英語/カラー/スコープ/Destination Wedding/R-15  

公式サイト
配給:ショウゲート 

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投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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