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木梨憲武×佐藤健 SFアクション「いぬやしき」あらすじ 感想

最強のジジイが、かつてない“空飛ぶ映像体験”へとあなたを誘う!

国内外問わずカルト的人気を誇り、多くの作品に影響を与えたSFアクション漫画「GANTZ」。その原作者である奥浩哉が「GANTZ」のエッセンスを取り込みながらも、リアルな日常と現実には有り得ない非日常が交錯する新たな世界観で描いた漫画「いぬやしき」。 2014年から「イブニング」で掲載がスタートし、2017年7月に惜しまれつつも堂々の完結をした大ヒットコミック。2017年10月からはフジテレビ・ノイタミナ枠でアニメが放送され、その衝撃的な内容で大きな反響を呼びました。

ストーリー

定年を間近に迎える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。その晩、謎の事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。 

一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?
強大な力を手に入れた2人が、いま、それぞれの想いで動き出す――。

作品レビュー

ある日突然の事故により、サイボークとなった犬屋敷壱郎と獅子神皓。それぞれが手に入れた能力を使い、対立するふたりの生き方と、結末を描いたSFアクション。

勧善懲悪ものである。ヒーローは若くてカッコイイというヒーロー像を覆した物語。
家族からは疎まれ、会社でも役立たず、末期がんと診断された犬屋敷(木梨憲武)が、事故からサイボーグとなり、人助けを目指す優しいヒーローとなっていく。

対する17歳の高校生、獅子神(佐藤健)は、サイボーグ化した自分を神と呼び、殺人を愉しむが、自らの首を絞めることになる。

佐藤健は、初の悪役に挑戦。その端正なルックスと、今まで演じたヒーロー役のイメージが強いため、サイボーグの力で大量殺戮を繰り返えすが、何故か憎めない悪役に見える。やはりイケメンはお得だ。

しかしサイボーグの力が無ければ、獅子神は普通の高校生として幸せに過ごせただろう。

そして木梨憲武は、くたびれたジジイ役を巧みに演じてた、あまりにも情けないジジイに、同情してしまうほどに…

獅子神の親友で安堂直行(本郷奏多)が、大量殺戮をする獅子神を止めるため、犬屋敷の相棒となり奮闘する。

本郷奏多は27歳、佐藤健は29歳が実年齢。さすがに2人ともアラサーなので、高校生役は今回で卒業してほしい…

前半は、犬屋敷のダメ人間ぶりが中心。
次第にヒーローとして変化していく犬屋敷と、悪のサイボーグ獅子神との闘いと、それぞれが視点の物語がある。

「GANTZ」同様、残酷で物悲しいストーリーは、後味も何となく似ている…

 

【キャスト・スタッフ】
木梨憲武 佐藤健 
本郷奏多 二階堂ふみ 三吉彩花 
/ 濱田マリ 斉藤由貴 伊勢谷友介

原作:奥 浩哉「いぬやしき」(講談社「イブニング」所載)
監督:佐藤信介  
脚本:橋本裕志  
音楽:やまだ 豊
上映時間 : 127分
(C)2018「いぬやしき」製作委員会 (C)奥浩哉/講談社
(C)奥浩哉/講談社

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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