2018年8月16日
  • 道内最大級の映画レビューサイト

岡田将生・木村文乃 W 主演 「伊藤くん A to E」

【痛男】と【毒女】の対峙は、予想を裏切る驚愕のラストへ―もっと痛く、もっと無様に、未だかつてない恋愛ミステリーが幕を開ける…

人の恋愛を覗き見ているような体感と、ヒリヒリするような共感のリアルさが話題沸騰となったドラマ「伊藤くん A to E」が、一層過激になり、岡田将生×木村文乃 W 主演で映画化!

作品紹介

原作は、容姿端麗だが自意識過剰で無自覚に女性たちを振り回す“伊藤”を軸に、【A】から【E】、5人の女の無様な恋愛と成長を1章ずつのエピソードで描いた柚木麻子の傑作小説。

今回のドラマ&映画化にあたり、木村文乃演じる崖っぷちアラサ―脚本家・矢崎莉桜(やざきりお)が、起死回生を狙って、“伊藤”という同じ名前の男について悩むA~Dの恋愛相談をネタに脚本を書くというアレンジを施し、それぞれのエピソードを重層的に絡ませることで、誰もが予想しえない恋愛ミステリーへと変貌。

甘い恋愛に秘められた、嫉妬、執着、苛立ち、優越感…人間なら誰しもが抱える“毒”が、刺激的に、鮮やかに描き出される。
今まさに話題の本格派キャスト・監督によるタッグが、どんな化学反応を見せるのか。
女たちの欲望が溢れ出す、誰も観たことがない恋愛ミステリーが誕生する!

ストーリー

20 代半ばで手掛けた大ヒットTV ドラマ「東京ドールハウス」で一躍有名になったものの、ある出来事がきっかけで新作を書けずにいる落ち目のアラサー脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)。ドラマプロデューサー田村(田中 圭)からも勧められ、自身の講演会に参加した【A】~【D】4 人の女性たちの切実な恋愛相談を、再起をかけた新作脚本のネタにしようと企んでいる。

そんな彼女たちを悩ませ、振り回している男の名前が偶然にもすべて“伊藤”。莉桜は心の中で「こんな男のどこがいいのか?」と毒づきながら、脚本のネタのために「もっと無様に」なるよう巧みに女たちを誘導 する。そして、莉桜は彼女たちの取材を重ねるうちに、【A】〜【D】の女たちが語る【痛い男】=“伊藤”が同一人物   ではないかと考えはじめる。

そんなある日、莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒のひとり、容姿端麗、自意識過剰、口先ばかりでこれまで

1 度も脚本を書き上げたことのない28 歳フリーターの“伊藤誠二郎”(岡田将生)が、4人の女【A】〜【D】たちを題材にしたドラマの企画を持ち込んできたと、田村に聞かされる。

なんと、これまで4 人の女たちを振り回してきた“痛男”の正体は、莉桜が最も見下していた自分の生徒、“伊藤”だったのだ。しかも莉桜が再起をかけて取り組んできた渾   身のネタを彼に奪われるかもしれない……。

さらにそこには、莉桜のネタにはない5 人目【E】の女が存在し…。二重の衝撃の事実にショックを受ける莉桜。実は“伊藤”の中では莉桜が5 人目【E】の女になっていた。

“伊藤”の狙いは一体なんなのか―。莉桜は、徐々に追い詰められていく。

試写会の感想

2017年夏のTVドラマを映画化。ドラマを観ていなかったのでNetflixで一気に鑑賞した。伊藤を取り巻く4人の女性の物語は、笑えるほどに辛く悲しい。恋愛って楽しくないものなのか?…空回りする彼女たちの時を垣間見て切ない気持ちになった。

イケメンだが調子が良くて、優柔不断で草食系、痛い男の伊藤とA~Dまでの女性たち。ドラマ版では落ち目の脚本家の矢崎莉桜が起死回生を図るため、伊藤と関わるA~Dの女性たちの恋愛相談を聞き、矢崎莉桜の目線と、少しの妄想を混じえて伊藤のストーリーを作り上げていく。

ドラマ版では伊藤のイメージが漠然としており、靄がかかっていた。毒女・矢崎の目線で、仮の男たちが再現ドラマのように伊藤を演じていた。

映画では、ドラマ版の最終話でやっと登場した伊藤(岡田将生)と彼女たちの間で何があったか?をより具体的に、岡田将生が演じる伊藤で再び撮リ直しをしており、オリジナルドラマを観なくてもストーリーが判るようになっている。

女性たちが何故伊藤みたいな馬鹿な男に惹かれるのか、よく理解できなかった。(B以外)伊藤が発する『可愛い』などの甘い言葉に酔ってしまうのだろうか?

A:伊藤と知り合ってから5年、男女の関係にはなれないまま、便利な女として利用されてきた。

B:伊藤と職場が同じだが、伊藤のストーカー的な押しの強さが嫌いで、伊藤を避ける。

C:伊藤が好きなDと親友だが、Dと伊藤の進展を聞いて微妙な気持ちになり、嫉妬から伊藤に近づいていく。

D:学生時代から伊藤が好きだが、23歳で彼氏ができたことが無い。伊藤を崇拝し愛する。

E:伊藤の中のE・矢崎莉桜。

こんな恋愛はしたくないしたことがあると女性が共感できる魅力が本作に詰まっている

岡田将生の演じる伊藤は本当にろくでなしだ。チャラチャラした話し方と残念なファッションセンス。俳優としてのイメージを覆すほどの痛い男がよく似合っている。

ダメな男に惹かれる女性は多い。かつての私もそうだった。
見栄っぱりで仕事のできない能無し男や、女性にだらしが無い男、誰にでも優しくする適当男、自意識過剰、幼稚で無神経。伊藤は私たちの周囲にいるダメ男の代表格だ。

嫉妬や執着、イライラ感と優越感…甘いはずの恋愛で誰もが一度は味わう苦渋の時間。映画の中で彼女たちが成長していくのが唯一の救いだった。

予告動画

2018年1月12日(金)札幌シネマフロンティア他、全道で公開!

 

監督:廣木隆一

出演:岡田将生 木村文乃 / 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 / 中村倫也 田中 圭
原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:ドリマックス・テレビジョン
配給:ショウゲート
コピーライト:
公式サイト
上映時間:126分

#伊藤くんAtoE

(C)「伊藤くん A to E」製作委員会

投稿者プロフィール

佐藤 友美
佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Reviewを立ち上げ、新作映画の最速レビューサイトとを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
道内最多試写鑑賞数を誇る、映画レビューライターです。FMラジオ番組に最新映画紹介で生出演をしています。