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実写版『鋼の錬金術師』山田涼介主演

イントロ&ストーリー

兄弟は旅立つ。失ったすべてを取り戻すために――。感動の冒険ストーリーがついに実写映画化!

シリーズ全世界累計発行部数7,000万部を突破した荒川弘の伝説的コミック「鋼(ルビ:はがね)の錬金術師」。
海外でも絶大な人気を誇る原作が、主演・山田涼介、オールスターキャストで遂に完全実写映画化。全世界待望の――ファンタジー・アクション超大作が動きだす!

幼い頃、亡くなった母にもう一度会いたいという想いから兄エドと弟アルは、ついに”人体錬成”の理論にたどり着く。だがそれは、錬金術師にとって絶対に犯してはならない禁忌(ルビ:きんき)だった……。
その代償としてエドは左脚を、アルは身体全部を対価として“持っていかれて”しまう。瀕死のエドは自身の右腕と引き替えにアルの魂だけをなんとか錬成し、近くにあった鎧に定着させることに成功したのだった。
時が経ち、右腕と左脚に“機械鎧(ルビ:オートメイル)”の義肢を装着した身で国家錬金術師となり、鎧の姿の弟アルと、失った体を取り戻す手がかりを探す旅を続けるエドを、人はこう呼ぶのだった。“鋼の錬金術師”と──

弟の体を元に戻すために命をかける兄と、彼を支える鎧姿の心優しい弟。
失ったすべてを取り戻すため、兄弟の壮大な冒険の旅が今、始まる―

 

作品レビュー

ついにこの日が!
全世界に愛され、私自身もこよなく愛する『鋼の錬金術師』
日本漫画界を代表するファンタジーで、長い間”実写化不可能”と言われ続けてきたこの作品の映画実写化を決断したスタッフ・そしてキャストの挑戦には頭が下がる思いだ。

まず言いたいのは、ジャニーズ映画という感覚でこの映画を観て欲しくないという事。
原作者の荒川弘氏が、映画を観た瞬間「エドがいる!」と驚いたというのも頷ける。
個人的にも鋼の錬金術師 エドワード・エルリック役に山田涼介が決まった際は妙に納得した。
見た目もそうだが、大事な人達への想いが強く そこを突かれるとついカッとなるような熱さが彼にもあるように思えたからだ。
実際に映画を観ても、エドとして違和感を感じない。
もう1人、大切な存在がアル。
アルフォンス・エルリックはフルCGになるとは思っていた。
アルをいかに自然に動かすか。
エド・アルの兄弟げんかと幼馴染ウィンリィの仲裁。
ここは原作でも思わず涙した名シーンなのだが映画でも完璧だった
綴命の錬金術師 ショウ・タッカーとのシーンもやるせない。
これらが実現出来た今の日本の技術力に感謝したい。
(哀愁漂う大泉洋をみられた事にも感謝)

次に言いたいのは、景色や衣裳もこの映画に於いて重要だという事。
ファンタジーこそリアリティは必要不可欠。
美しく壮大な景色や街並みはイタリアロケにより十分過ぎる程の完成度となっている。
衣裳も豪華で、特に焰の錬金術師 ロイ・マスタング大佐の衣裳は威厳があり美しい。

主題歌となる MISIA『君のそばにいるよ』は書きおろしで、エドとアルの兄弟から感じとったという歌詞も素晴らしい。

  

■出演
 山田涼介 本田翼 ディーン・フジオカ
 蓮佛美沙子 本郷奏多 / 國村隼
 石丸謙二郎 原田夏希 内山信二 夏菜
 大泉洋(特別出演) 佐藤隆太 / 小日向文世 / 松雪泰子

■スタッフ
 監督:曽利文彦(『ピンポン』)
 制作プロダクション:OXYBOT

■原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)

上映時間:133分

(C)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2017 映画『鋼の錬金術師』製作委員会

投稿者プロフィール

兼平ゆきえ
兼平ゆきえ
映画・音楽・本 など 観たり聴いたり読んだりと忙しく過ごすのが好きなインドア派。恵庭発 北海道のMUSIC&ART情報サイト From E…代表。不定期で企画LIVEを開催。2018年7月から 恵庭市のコミュニティFM e-niwa にて、映画や音楽の話を中心とした番組『From E…LIFE(フロムイーライフ)』を放送開始。
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