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マイケル・ムーアの世界侵略のススメ 作品レビュー

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ 


作品概要

超過激なアポなし突撃取材と歯に衣着せぬ物言いで、社会問題を独自の視点で一刀両断してきたマイケル・ムーア。『ボウリング・フォー・コロンバイン』で米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を、『華氏911』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞するなど、国内外を問わず大絶賛の評価を得て一躍巨匠監督の仲間入りを果たした。これまで、銃規制、対テロ戦争、医療保障、資本主義など、アメリカ国内に巣食うタイムリーな問題を取り扱ってきたムーア。待望の最新作が5月に公開することが決定!しかし、今回の作品はいつもとはかなり違う!アメリカ国内ではなく、ムーアはついに世界へと旅立つのだ!しかも、これまで一貫して批判してきたはずの権力の片棒を担ぎ、なんとアメリカの “侵略”政策に参加してしまう!ムーアに課せられたミッションは、侵略する国々から”世界のジョーシキ”を根こそぎ略奪しアメリカに持ち帰ること―。なぜムーアは“侵略者”となったのか?もう昔のムーアではないのか?なぜジョーシキを狙うのか?そして、マイケル・ムーアの真の目的とは?
“侵略”する先々で知ることになる事実、ちりばめられたブラック・ユーモア、予定調和で終わらない“侵略”行為。アメリカ人だけでなく、我々日本人も、いや世界中の誰が見ても驚きと笑いと感動を隠せない、マイケル・ムーアの集大成作品がついに完成!

『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』『シッコ』『キャピタリズム~マネーは踊る~』を経て、マイケル・ムーアがたどり着いた境地!今まで彼が取材し、悩み、問いかけ、追い求めてきた全ての答えがここにある!!現代に生きる全ての人に捧ぐ、世界“侵”ドキュメンタリー!!

 

作品レビュー

マイケル・ムーア監督目線の、ひどい状態のアメリカと、世界の良いところを比べるという、かなり面白いドキュメンタリー映画。
世界の今を知ることができます。アメリカでは税金の使い道は社会福祉や学校教育より、軍事費に多く費やしている。

フランスの食育教育、イタリアの有給休暇2ヶ月、ドイツ労働時間と余暇の過ごし方、ノルウェーの世界一緩い刑務所と再犯率の低さ、フィンランドの教育法、ポルトガルの薬物合法等など…マイケル・ムーアが尋ねる国々の良さと魅力をこれでもか?と世界のジョーシキとアメリカと比較し、遠慮の無い軽快な口調でリポートする。

 

何より自分だけ勝てばいい、裕福であればいい、幸せであればいい!というアメリカの一人勝ち精神と、平和と幸福を分け与える他国の良い点を垣間見た気がした。
勿論問題の無い国なんて無いけれど、皆の幸せを願う精神は必要だなぁと改めて思います。これは本当にびっくりポンなムービーですよ。

予告編は声優の若本規夫が、若本節を炸裂!

製作・監督・脚本・出演:マイケル・ムーア
配給:KADOKAWA
2015年アメリカ映画 119分

原題
Where To Invade Next

(C)2015, NORTH END PRODUCTIONS

投稿者プロフィール

佐藤 友美
2013年にHokkaido Movie Review・新作映画の最速レビューサイトを立ち上げ『映画レビューサッポロ from HMR』として2017年10月にwebを一新。
旅好きで映画ロケ地のツアー取材が得意。FMラジオでの映画紹介を経てからの映画ライターと本Webサイトのデザインを担当。
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